全貌が見渡せないほど大きい大阪高槻市の今城塚古墳
今城塚古墳は、6世紀前半では日本最大の古墳で531年に没した第26代継体天皇の真の陵墓と考えられています。継体天皇陵はすぐ近くの古墳に指定されており、今城塚古墳は天皇陵に指定されていないので発掘が進み、いろいろな発見につながりました。現在は公園として整備されています。周囲には円筒埴輪がずらっと並び、なかなか壮観。前方後円墳そのものにも登れますが、大きすぎて全体をつかむのは難しく、まさしく山です。古墳近くに今城塚古代歴史館があり、古墳についていろいろ学べます。周囲をめぐる堀の外に周濠がめぐっているのですが、一角が広くなっていて、家・大刀・盾・人物・動物などで190点近くの埴輪が並んでいました。埴輪祭祀場として日本最大の家形埴輪が見つかったところです。埴輪は全部で6千点ほどあったそう。戦国時代、古墳は二重に堀がめぐっていたこともあり織田信長が三好一族を攻めるための砦を築いていました。そこで今城という名前になったようです。古墳のあるあたりは氷室町という名前で古い土地なんですなあ。
■今城塚古墳
住所:大阪府高槻市郡家新町
地図:Yahoo!地図情報
今城塚古代歴史館:http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi_kanko/rekishi/rekishikan/daio/kodairekishikan/
アクセス:JR摂津富田駅下車 徒歩20分