天然記念物指定の生物たちが棲む、京都の「深泥池」
京都市の観光地は数あれど、市街北端の深泥池まで足を伸ばす人は少ないでしょう。三方は山で南西の部分が平地に連なっています。深泥池は周囲1.5kmほどのそれほど大きくない池ですが、特異な生物相から、「深泥池生物群集」が天然記念物に指定されています。つまり棲んでいる動植物の全てです。氷河期以来生き続ける寒冷地の動植物が、温暖な気候に棲むものと共生。水生植物、昆虫、淡水魚、水鳥などの宝庫になっています。池の中央部には浮島があって、カキツバタ、ミツガシワ、アヤメなどの水生植物が育ち、浮島の小高くなった部分にはアカマツのような樹木も生えています。年中さまざまな花が咲き、特に白いカキツバタは珍しいです。野鳥は渡り鳥を含めて100種類以上もいるそうです。
また、あくまで噂の域を出ないが、心霊スポットとしても有名。底なしの池と言われ、誤ってはまると二度と浮かんで来ず、近くの道に亡くなった人の亡霊が出るとか、出ないとか。京都の奥行きの深さを味わいたい人におすすめしたいです。
所在地：京都市北区上賀茂深泥池町
アクセス：三条京阪から市バス4系統「深泥池」下車／京都駅前から京都バス45系統，深泥池下車
地図：Yahoo!地図情報
