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いま社債を買うなら、期間が短いものを!

株価が上昇している一方、債券価格は下落しています。こんな時に社債を買うなら、期間が短いものがおすすめです。

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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今社債を買うなら期間の短いものを!

今社債を買うなら期間の短いものを!

株価の上昇に注目が集まる一方、債券市場は下落しています。株式投資の魅力が高まり、投資家のお金が債券よりも株式に移っているのでしょう。債券には「金利が上がると債券価格は下がる」という特徴がありますので、金利上昇のニュースに注目しておくと、価格の動向がつかめます。

(債券価格と金利の関係については記事「債券を買う人は金利を知らなきゃ損」のP3を参照してください)

こういう時に個人が社債を買うなら、償還日まで保有するつもりで期間の短いものを選ぶことをお勧めします。

社債の魅力とは何か

社債は企業が発行する債券で、あらかじめ決められた金利が受け取れ、さらに償還日(満期)が来たら額面金額が受け取れるというものです。(他にさまざまな条件がついた債券がありますが、ここではもっともシンプルな形のものを例に話します)。社債の魅力は、国債や定期預金などと比べて金利が高めであることです。

また債券価格が下落していても、売らずに償還日まで持っていれば、金利と償還金による利益は保証されていますので(発行体の企業が倒産した場合などはこの限りではありません)、株式よりはゆったりした気持ちで投資できるのではないでしょうか。 ただし「金利の高い債券はリスクも高い」が基本です。高金利だけに目を奪われず、購入前に企業の経営状況や格付けを確認しましょう。また、期間の長さもリスクのひとつですので、同じ発行体が同時期に発行する債券でも、期間が長い債券ほど金利が高くなります。

社債はどこで買えるのか

社債は証券会社で購入することができますが、社債は株式と違い、証券会社によって取り扱っている銘柄が異なります。社債投資を考えるなら複数の証券会社に口座を開設し、なるべくさまざまな社債を買える環境を作っておくとよいでしょう。老舗の大手証券とネット証券、どちらも検討し、口座を開いておくとよいと思います。

個人が社債を買うなら

証券会社のサイトをみると、「え?これしか債券の銘柄がないの?」と驚くかもしれません。多くの社債は機関投資家など大きなお金で投資をする投資家に買われ、なかなか個人が購入できる状況ではないのが現実です。数百万円以上からしか買えないなど、気軽に買えるものではないケースも少なくありません。

そのような中でも、「個人」にターゲットを絞って、買いやすい条件で発行されるものもあります。たとえば、ここ数年たいへんな人気のある社債の一つの「SBI債」は、SBI証券で10万円から購入できます。人気がありすぎて、今は購入が抽選制になっています。もうひとつ「マネックス債」はマネックス証券で1万円から購入できるという、さらに個人にも買いやすい条件の社債です。どちらも金利が高めで期間は1年と魅力的です。ただし、今後の発行条件はその都度異なる場合がありますので、確認の上で購入してください。

また、債券に投資する投資信託も個人が買いやすい商品です。1万円から買える、多くの証券会社で買える、売却しやすい、多くの銘柄に分散して投資できるなど、投信ならではのメリットがたくさんあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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