誕生のエピソードにも心温まる、白石市の名物「温麺(うーめん)」
宮城のおすすめお土産といえば、白石市の名物である「温麺(うーめん)」を挙げます。温麺は普通の手延べそうめんの半分くらいの長さで、特徴は作る際に「油を一切使っていない」ということ。水と粉だけです。とてもさっぱりしていて、のどを通り過ぎると、普通の麺とは違う「身体への優しさ」が実感できます。
もともとこの温麺の歴史は、戦国時代の白石に住む、とある父子が始まり。病気がちで胃が弱く食事ができなかった父親のために、その子供がたまたま出会った僧侶から教えられて作ったのがこの温麺。油を使わないため折れやすく、製法を会得するのにかなり苦労したそうです。でもその分胃に優しい上、長さも短めで飲み込みやすく、父親もこれならと食べられるようになり、少しずつ元気を取り戻していきました。それを知った当時の白石城主、片倉小十郎がその孝行息子の心の温かさをたたえてこの麺を「温麺(うーめん)」と名づけ、今でも名物として親しまれています。
基本的には素麺(にゅうめん)のように、温かいつゆで頂きます。そうめんとも、うどんとも違う、この優しい味、離乳食や介護食としても使われているほどです。ご存じない方は、ぜひ食して頂きたいです。
私は名古屋で定期的に行われる物産展にて、いつもなじみのお店で購入します。
ちなみに震災後、心配になりお手紙を送りましたが、工場には大きな影響もなく怪我をされた方もいらっしゃらなかったとのことで、安心しました。そちらのお店のデータを記載いたします。
■きちみ製麺
住所:宮城県白石市本町46
地図:Yahoo!地図情報
TEL:0224-26-2484
URL:http://tsurigane.com/index.html