歯科医院で行なう唾液検査「サリバテスト」

唾液テスト

ガムの味によって唾液の量が変化するため、テスト用ガムがあります。

ここで説明するのは歯科医院で唾液を採取して、虫歯や歯周病のリスクなどを知るために行なわれている検査についてです。唾液検査はこの他にも唾液腺の病気や唾液の分泌量が変化する全身疾患など診断にも使われることがあります。

唾液検査はまずガムなどを5分程度噛んで唾液を集めます。これに試薬などを利用して唾液の性質を調べます。さらに虫歯菌の数を確認できるようになっています。サリバテストのタイプは大きく分けて2種類。健康保険は適応されないため実費となります。

簡易タイプのものは、歯科医院でその日のうちに結果が判明します。より精密に調べるものは、歯科医院から専門の検査機関へ一度送り、後日詳細な検査結果が送られてきます。費用は3,000円~20,000円程度が多いようです。かかりつけの歯科医院で検査を行なえるかどうかは、問い合わせてみてください。


サリバテストでわかること

唾液の量
検査ではガムを5分間噛んででた唾液の量を計測します。一般的に唾液が少ないと虫歯リスクが高いと考えられます。唾液は環境によっても量が変化します。朝よりも午後の方が唾液が増えたり、明るい場所より暗い場所のほうが唾液が少なくなったりします。

さらに緊張やストレスが高まるとだけ機分泌が少なくなるようないわゆる口が渇く状態となります。唾液は多いほうが汚れや臭いを洗い流す効果が期待できるので、口臭予防にも効果があります。

■唾液の緩衝能(かんしょうのう)

唾液の大きな特徴の一つ、酸やアルカリの両方を中性に戻そうとする働きのことです。食事や間食のあとは、プラークが歯の鏡面を脱灰して歯の表面を溶かしはじめます。中性に戻す能力が高い(緩衝能が高い)と溶けている時間が短くて済み、歯を再石灰化する時間が長く取れると考えられます。

■ミュータンス菌量
ご存知虫歯の原因菌の1つ。歯に付着するプラークの原因となったり、酸を産生して歯を溶かしたりします。生まれたばかりの赤ちゃんにはいないため、検査では感染の有無を確認したりもできます。菌数が多ければ当然虫歯のリスクは高い状態と考えられます。

■ラクトバチラス菌量(乳酸桿菌量
ラクトバチラス菌も同様に虫歯の穴の中にいることが多い菌です。酸性の環境に強く、ちょうど歯の表面が溶けはじめるような環境で増殖します。そして強い酸を作るため、歯を溶かすのに影響を与えると考えられます。


検査の結果を上手に利用しよう

サリバテストは、単にブラッシングのモチベーションを高めるためだけに行なうのではありません。唾液の量が少なく緩衝能が低ければ、食生活をみなおして間食の間隔を少しでも空けて、唾液の量と緩衝能が低い状態を補うようにします。

さらにフッ素を塗るようにして、虫歯に強い歯にします。さらにフッ素を塗る間隔を短くしたり、回数を増やすなどすることも考えられます。虫歯になりやすいといった原因がこれまでよりはっきりしやすいため、定期検診の間隔を短くしたりすることも有効です。治療前後の虫歯菌の量の変化などを見ることもできます。

虫歯リスクは、これ以外にも歯並びや噛み合わせ、歯ぎしりの程度なども影響を受けると考えられるため、総合的に考える必要がありますが、ガムを噛むだけという比較的簡単な検査で、リスクの一部を簡単に知ることができるため、自分は虫歯になりやすいといった自覚がある人は、一度体験することをオススメします。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。