20年間コツコツ積立を継続中。
貯まったコインは300万円以上!
続いて2人目は、純金積立歴20年という藤井さん。
名前/藤井さん 年齢/48歳 職業/会社員住まい/広島県 家族構成/既婚(妻)
「いずれ妻のアクセサリーにでもなれば……」と、等価交換目当てでスタート。以来、毎月5000円とボーナス月にはプラス1万円をのせた年間8万円分の純金を積み立てています。
「購入を開始した1992年あたりは、ちょうどバブル崩壊直後で株価や地価が急落していた時期。金の価格もまだ安く、1300円/g程度と今の1/3位下だったため、年間60gを超える金が購入できました」と藤井さん。
その後、金価格が一時1000円/gを切る場面もあったものの、積立はそのまま続行。さらに価格が一時的に下がった時には、宝飾店でコインを直接買い付け、コツコツと金を買い増していったそう。
コレクションする楽しみも等価交換の醍醐味
純金積立で購入した金は、毎年1枚ずつ、カンガルーのコインに等価交換。金の現物が手元にあるという経済的な安心感に加え、コレクションする楽しみも醍醐味のひとつ。「カンガルーのコインは絵柄が毎年変わるため、集めるのが楽しみなんです。コインを眺めているだけで、何だかワクワクしてきますね」
現在、手持ちのコインは、カンガルーのコイン1オンス20枚に加え、ウィーンフィルの1オンスコイン。さらには、眩しく輝く100gのゴールドバーも!
「ゴールドバーってどんなものかなという興味から、等価交換してみたんです。親指の先程度の大きさしかありませんが、やはりずっしりと重みがある。現在売却すると40万円以上になるのだから、夫婦で1カ月はゆうに過ごせますよね」
左側一番上から1993年のカンガルー金貨~2012年カンガルー金貨まで 20枚と100gのバー。3段目一番右はウィーンフィルの1oz金貨。一番下の1/10oz金貨は1994年バージョン。この写真に写っているだけで300万円を超えているというから圧巻!「老後の生活の足しにでもなればと思っています」と藤井さん。
とはいえ、まだまだ売却する気はなし。金を持つことが、この先有効なリスクヘッジになると藤井さん。
「私にとって“金”は、これさえあればとりあえずなんとかなるという“保険”代わり
純金のバーも藤井さんのコレクションのひとつ
取材・文/西尾英子