薄毛・AGA・円形脱毛症/薄毛・円形脱毛症の症例画像・治療法

無毛症(むもうしょう)の診断・原因・治療

無毛症は、生まれつきないし生後すぐに発病する疾患です。原因は遺伝と考えられています。治療としてはかつら、刺青の二つがありますが、健康保険の適応がないのが欠点です。

井上 義治

執筆者:井上 義治

形成外科医 / 皮膚・爪・髪の病気ガイド

無毛症とは

無毛症とは、生まれつきないし生後早期に頭部の毛髪が失われてしまう状態のこと。主として先天性無毛症、先天性乏毛症、遺伝性症候群に伴う無毛症の3つの病型があります。

無毛症の症状

生まれつき、もしくは生後比較的早期に毛髪がほぼ完全に失われます。

無毛症の種類

無毛症は、以下の病型に分けられます。

■先天性無毛症
常染色体劣性遺伝。生まれたときに毛髪はわずかで、あったとしても数ヶ月で脱毛してしまう病態。
先天性無毛症

      先天性無毛症。生まれつき毛髪がありません



■先天性乏毛症
生まれたときは正常な毛髪が認められますが、徐々に脱毛が進み、細い毛がまばらに生えている状態。

先天性乏毛症

     先天性乏毛症。誕生時は正常だった毛髪が細くまばらになります



■遺伝性症候群に伴う無毛症
・Werner症候群
Werner症候群

          Werner症候群でも毛髪はほとんどありません


・Netherton症候群
Nethorton症候群

         Nethorton症候群でも毛髪が薄くまばらな状態です


その他、先天性多形皮膚萎縮症など様々な疾患で無毛症がみられます。


無毛症の原因

いくつかの疾患では原因となる遺伝子が報告されています。遺伝的な素因が原因と考えられています。

無毛症の治療法

■かつら
健康保険の適応はありませんが、有効な治療の一つです。

■刺青
この治療も健康保険の適応はありませんが、完全な無毛症の場合、この治療は有効と考えられます。
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