子どもと触れ合うことで「父親脳」になる!

これについては、『別冊日経サイエンス4号』の特集「どんなふうに父親になっていくのか……父親へと変身をとげるとき、男性の神経構造は子どものために生まれ変わる」におもしろい科学的実験結果が紹介されていました。

スイスのバーゼル大学が精神科医ザイフリッツのチームがMRIを使って調べたところ、父親の脳のある領域も母親と同じように固有のパターンの音を聞くと活性化することを示したというのです。同じ音を聞いても親になっていない人ではそのような現象はみられなかったとのこと。
父親の脳も母親の脳も、赤ん坊の心地よさと生存に重要な音を認識できるように適応したようなのです。

退治なのはスキンシップ

大事なのはスキンシップ

これらの観察結果を踏まえ、カルガリー大学の神経科学者マックとワイスが、マウスを使って、父親の脳にどんな変化が起きているのかを調べました。すると、父親マウスの脳内に新しいニューロンが発生していることがわかったということです。しかもそれは子マウスの出生後数日のうちに、脳内に新しい回路を接続するらしいのです。

ただし、父親マウスが新しい脳内回路を獲得するのは、子どもが生まれた後、子どもと同じ巣に父親がとどまる場合だけ。子どもが生まれた日に親子を引き離してしまうと父親マウスの脳内に変化は起きません。

さらに実験を続けると、父親マウスの脳内に変化が現れるのは、父親マウスが子どもの臭いを嗅ぎ、子どもと十分なスキンシップをとった場合であることがわかりました。

嗅覚が重要な働きをするマウスだから臭いが大事なのであって、人間であれば視覚や聴覚も重要になるのかもしれません。そしてなにより、スキンシップが欠かせないということ。

言葉や理屈で父親になった意味を考えるのではく、とにかく子どもと触れ合い、五感で子どもを感じることが、男性の脳を、「父親脳」に変えるらしいのです!

だから、「うちのカレ、父親としての自覚が感じられないのよね」というママは、言葉で自覚を促すのではなく、とにかくカレが子どもと直接触れ合う機会を増やすように心がけてみるといいでしょう。


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