貯蓄/貯蓄する基本の方法

100万円を何としても貯める!貯め方より大事なこと

もし、みなさんが30歳以上で、いまの貯蓄が100万円もないとしたら、黄色信号です。何としても、貯蓄できる体質を作りましょう。そのために重要なことは、「貯め方」の技術よりも、「(お金の)使い方」です。

八ツ井 慶子

執筆者:八ツ井 慶子

医療保険ガイド

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100万円貯金を目指すときに大事なこと

「とりあえず、100万円貯めよう!」と思ったら、「貯め方」の技術よりも、断然に身に付けたいのは「(お金の)使い方」です。
 
100万円を貯める方法お教えします

100万円を貯める方法お教えします


家計の要素は「収入」「支出」「貯蓄」の3つです。「収入」があって、そこから「支出」をし、残りが「貯蓄(運用)」となります。家計は一生涯このサイクルを繰り返します。なかなかお金が貯まらないとしたら、その大きな要因は「支出」に潜んでいるでしょう。

ちなみに、手持ち100万円のない方が「支出」を見直す前に、リスクをとって増やそうというのはオススメしません。例えば、50万円の資金でリスクをとって年3%で運用できても、リターンは1万5000円。かりに10年続けられたとしても、17万円ほどのプラスです。これで家計が見違えるほどよくはなりません。もちろん増える保証もなく、50万円が毀損してしまう可能性もあるわけです。だとしたら、月5000円でも浮かせられれば、年6万円の貯蓄になりますし、このペースが10年続けば60万円が貯まります。よっぽど確実で効果的です。
 

100万円を1年で貯めるのであれば、月8万3333円ずつ貯める

ここで、簡単な計算を行ってみましょう。100万円を1年で貯めるのであれば、月8万3333円ずつ、3年であれば2万7777円ずつ貯めればいいのです。そう、計算は楽チン。難しいのは、これを実行すること。なぜか?それは、お金を使いたくなる心理が働くからです。このときとても参考になる研究分野があります。「行動経済学」です。人間の行動は必ずしも合理的ではなく、過去の経験や感情などが行動パターンに大きく影響することを経済学の側面から研究されている分野です。経済学+心理学と考えると、捉えやすいでしょう。

例えば、同じ3万円でも、自分の給与収入であれば大事に使うのに、臨時収入だとパッと散財してしまうといったものがあります。何となくイメージが伝わりますでしょうか。「3万円」という金額よりも、その「出所」の方が、使い道に大きく影響しているわけです。思い切っていえば、消費はマインドで大きく決定されます。ですから、まずはご自身の買い物パターンを記録していってみましょう。どんな心理パターンで自分がお金を使っているのかを知ることが第一歩です。それにはレシートをもらうことから始めます。レジの前にレシートを捨てる箱までご丁寧に用意されているケースがよくありますが、私から言わせていただくと、レシートをもらわないのは、家計管理上級者に許された行為です(笑)。
 

レシートから多く使っている費目トップ3を出してみる

いまのレシートに記載されている情報はすばらしいものがあります。金額以外に日時、場所、商品名等々。これらを振り返って見ることで、自分の消費行動パターンが見えてきます。ひと月レシートを集めたら、集計して多く使っている費目トップ3を出してください。見直し甲斐があるのはトップ3だからです。

このとき「コンビニ」とか「カード利用」という費目はNGですよ。お買い物の“行動パターン”を知るには、“どこで(どうやって)”買ったのか、把握することは確かに大事です。ある相談者は月3~4万円をコンビニで使っていることが分かって、すぐに行動パターンを見直したという方もいらっしゃったくらいです。

ですが、まずは、何を買ったかで費目を分けてみましょう。雑誌なのか、飲料なのか、お菓子なのか、です。コンビニに行っても、きちんと必要なモノだけ買っていれば、行動パターンを直す必要はありません。

とはいえ、費目に分けること自体は、それほど重要ではありませんので、あまり悩まず、自分の好きなように分けてください。ルールは自分でつくっていただいて結構。大事なのは、「何(費目)」を買ったのか、ではなく、「なぜ」買ったのか、だからです。つまり、買った時の気持ち(マインド)を確認します。

トップ3が分かったら、買ってよかったものに○、買わなければよかったと後悔するものに×をつけてみましょう。そうすると、〇のパターン、×のパターンに自分の消費グセが見えてくるはずです。なぜ後悔したのか、同じことを繰り返さないためには、どういった具体的な対策が自分に必要なのか、ノートに書き留めながらまとめると、頭の中が整理されやすいと思います。これを日記とすれば、家計簿よりも日記の方が家計改善には役立つのです。

「明日から始めよう」と思ったらダメです。この記事を読んでくださったのも何かの縁でしょう。いますぐ“レシート取り”から始めてみてはいかがでしょうか。始めるのが遅くなれば、その分100万円も遠ざかりますよ!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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