生命保険/生命保険会社の選び方

比べてわかる生保各社の実力度(2011年度保有契約編)(5ページ目)

生命保険会社の2011年度(平成23年4月から24年3月)決算が発表されました。43社の決算内容を確認してみると、各社の現状がわかり、業界人でも想像できないような新たな発見や驚きがたくさんあるものです。2011年度保険会社各社の保有契約状況と、ソルベンシー・マージン比率や利益・資産についてまとめてみました。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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保険会社の経営状況を確認しよう!

下記の表は各保険会社の決算資料から「ソルベンシー・マージン比率」「経常利益」「当期純利益(当期純剰余)」「総資産」「純資産」を、ソルベンシー・マージン比率の高い順にまとめたものです。ソルベンシー・マージン比率は、2011年度も前年度も厳格化された新基準に基づいて算出された数値を記載しています。

ソルベンシー・マージン比率とは?
生保43社の
ソルベンシー・マージン比率と利益と資産

生保43社のソルベンシー・マージン比率と利益と資産

保険会社の経営状況は、新契約や保有契約の件数、年換算保険料以外にも、ソルベンシー・マージン比率や利益・資産等をみても確認することができます。ソルベンシー・マージン比率は高い方が良いのですが、新しい保険会社だと数値が高くなりやすい傾向にあるようです。各社の比率は11457.2%から426.6%までいろいろで、対前年比では25社の比率が高くなり、18社の比率が低くなっています。

経常利益や当期純利益は赤字の保険会社も多く、14社が経常損失、17社が当期純損失となっています。また、これら損失のある保険会社のソルベンシー・マージン比率は、高いか低いかの両極に集中しています。

資産においても保険会社によって相当バラツキがあります。総資産は最大93兆6886億円~最小48億円、純資産は最大2兆4901億~最小13億となっています。43社の総資産合計は約327兆円で、1年前より6兆円強増えています。


生命保険に加入した後も、1年に1回くらいは業績を確認し、その保険会社の現状や業界におけるポジションを把握しておくようにしておきましょう。そうすることで、保険会社にもしものことがあったとしても慌てずに済むはずです。


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