FX・外国為替証拠金取引/FXの基礎を学ぼう

バイナリーオプションとFXの違い(2ページ目)

バイナリーオプションの人気が高まっています。これは通貨オプションと組み合わせた商品で、簡単に言えば一定期間後の為替レートが、どの方向に動いているのかを当てるものです。FXの場合、方向は当たっても、どの程度の値幅で動いたかによって収益が変わってきますが、バイナリーオプションの場合は、方向さえ当たれば、値動きの幅に関係なく、あらかじめ決められたペイアウト倍率によって収益が支払われます。

内田 まさみ

内田 まさみ

FX ガイド

フリーアナウンサー|経済・投資番組を担当するなかで得た、FXの基本から実践方法までを紹介。

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ペイアウト倍率で利益が支払われる

バイナリーオプションの収益は、為替レートの値幅によって増減するものではなく、あらかじめ決められた一定率に応じて支払われます。
この一定率のことを「ペイアウト倍率」といって、たとえば1.8倍であれば、投資金額が1万円の場合、1万8000円になって戻ってきます。特にハイ・ロー型を選んだ場合、方向が当たり、かつ大きく動いた場合には、その分だけ収益も大きくなるのではと思ってしまいがちですが、これは間違いです。変動幅が1銭でも、あるいは1円でも、ペイアウト倍率が1.8倍なら、投資した資金に対して1.8倍のリターンが返ってきます。
相場の値動きが小幅でも、1.8倍のリターンが得られるのですから、バイナリーオプションは、相場がボックス圏で推移している時ほど、投資効率が高くなります。これは、「レンジ型」も「ワンタッチ型」も同じです。

ただし、あくまでも短期間の為替レートを予測して投資するものですから、長期で大きなトレンドを描くような相場では、やはりFXの方がより大きなリターンが期待できます。したがって、目先の小さな値動きを取りにいく場合はバイナリーオプションで、長期の大きなトレンドを取りに行く場合はFXで、というように使い分けることがポイントといえそうです。

バイナリーオプションは、取引業者によっては100円という少額資金で出来るところもあります。見通しが外れた時のリスクとしては、投資した金額が全額失われるということですが、このように少額資金での取引が可能なため、投資する金額を小さくすれば、損失自体も小さく抑えることができます。ちょっとしたお小遣い程度の資金で、為替相場のダイナミズムを味わいたい、ついでに、それを利用してお小遣いを増やしたいという人には向いている商品です。
最後に、タイプ別に取り扱っているFX会社を記載しておきます。

<ハイ・ロー型>
GMOクリック証券
FXトレード・フィナンシャル
ヒロセ通商
FXプライム
みんなのFX
IGマーケッツ証券

<レンジ型>
FXプライム

<ワンタッチ型>
FXプライム
カカクFX
IGマーケッツ証券
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