注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

「ホッとする家」をつくる、だから帰りたくなる

家には耐久性はもちろん重要ですが、「ホッ」とした安心感が得られるデザインや工夫も大切です。では、どのようなデザインや工夫をすることで「ホッ」とすることができるのでしょうか?

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

画一的な外観が多い

近年、新築されている家は何となく同じように見えます。特に外観は画一的で、似たり寄ったりな外装材を使っているのが多く見受けられます。外観は激しい雨や風を受けるため耐久性も十分大切ですが、その反面、何かしら自分の家に帰ってきたという「ホッ」とした安心感が得られるデザインも大切です。では、ホッとする住まいをつくるにはどのような工夫をすればよいのでしょうか。


生きた情報をつかむには、まず自問自答

住まいは100人いれば100とおりの住まい方があるといわれますが、日本人にはまだまだ人の生活スタイルと合わせる傾向にあります。部屋数を確保し、坪単価の価格にまどわされ、そして展示場を見に行くといったパターンです。近年はインターネットなどで情報は多く手に入り知識は豊富になるのですが、それをなかなか生かせないことが多いように感じます。やはり情報は生きた情報をつかむことです。自分達がどのような家づくりをしたいのかを自問自答することから始めなければ、いくら情報を集めてもそれは悩ませるだけで、生きた情報とはなりません。


なぜホッとしない家が多いのか

近年の家づくりが画一的に見えるのは、工業化された寸法を多く使ってコスト削減を図っているからです。システムバス、システム階段、システム家具、そして建具とほとんどが工場でつくられて現場に納めるだけです。したがって内部空間が装置空間のように見えます。工業化された寸法やサイズに人間が合わせているのです。


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