住まいの敵は湿気にあり
いうまでもなく、日本の夏は太平洋高気圧、冬はシベリア高気圧の影響を受けるモンスーン地帯です。夏の太平洋高気圧は、高温多湿で蒸し暑くなります。そこで日本の住まいは、風通しの良い家づくりを心がけてきました。一方、あまり風通しがよくても、冬の寒さをしのぐのが大変です。そこで両者の融合が始まったのは、ここ40~50年の家づくりです。しかしながら、湿気はなかなか厄介なもので「住まいの敵は湿気にあり」とまで言われる程です。湿気の気になる場所と、その対策、意外な盲点のチェックポイント&アドバイスをお教えします。
湿気が気になる場所
住まいの中で気になる場所は、主に浴室、押入れ、クローゼット、寝室です。浴室の気になるポイントはタイル目地のカビ。押入れ、クローゼットはカビ臭。寝室はダニの発生や、アレルギーなどがあげられます。人によっては、カビによって、咳が出やすくなるといった症状になってしまうことも。
これら、カビの気になるところに共通しているのは、締め切っていて空気がこもる場所だということです。対策としてはやはり、通風・換気です!
湿気対策ノウハウ
浴室のタイルでカビを気にされる方は、抗菌性のある目地材を選びましょう。さらに目地を無くしたいという人は、目地無しにすることも可能です。これを、めくら目地といいます。タイルとタイルを突き合わせて貼る方法です。押入れやクローゼットの中は空気に動きがないので、扉の下部と上部に小さな開口部をつくり、空気を動かすことで解消できます。さらに寝室を含め、居室には24時間換気が義務づけられているため、換気扇をつけっぱなしにして、積極的な換気を心がけることが大切です。