7月の株式市場の傾向
まずは7月の株式市場は上がりやすいのか、下がりやすいのかを調べるため以下のような条件で検証を行いました。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990年3月1日~2020年5月31日
買い条件
・7月になったら翌営業日寄り付きで買い
売り条件
・31日経過後の翌営業日寄り付きで売り
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7月の初めに全銘柄を購入し、31日経過後に売却した場合について検証を行います。仮に損益がプラスならば7月は株価が上がりやすい月となり、反対に損益がマイナスであるならば7月は株価が下がりやすい月であると言えるのではないでしょうか。ではさっそく検証結果を見てみましょう。
株式市場の傾向(7月)の検証結果
勝率: 36.18 %
勝ち数: 35,425 回
負け数: 62,499 回
引き分け数: 2,418 回
合計損益(率): -223,797.79 % 平均損益(率): -2.23 %
合計利益(率): 288,447.38 % 平均利益(率): 8.14 %
合計損失(率): -512,245.17 % 平均損失(率): -8.20 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 0.563
平均保持日数: 34.19 日
検証結果を見てみると7月の勝率が36.18%と低く、平均損益は-2.23%となっています。この結果から7月の株式市場は株式を購入するのに適していない月であると考えられます。
その要因として考えられるのは6月に多くの企業の決算が出そろい株主総会も終わるため、7月はこれといった大きなニュースが出にくい時期にあたります。そのため、株式市場は下落する傾向にあるのではないでしょうか。次に株価が下がりやすい7月の株式市場の中でも好調な銘柄にはどのような銘柄があるのか確認してみましょう。
7月の好調銘柄ランキング
上の表は先ほどの検証結果において勝率の高い銘柄のランキングです。ランキング上位の銘柄から特徴的な銘柄を挙げると・<9033>広島電鉄
・<3153>八洲電機
といった銘柄が挙げられます。これらの銘柄に共通することはいずれの銘柄も9月に株主優待を実施している点です。株主優待銘柄は権利落ち直前から人気が出てくるので、不調な相場環境でも底堅いということなのかもしれません。みなさんも7月は、9月に権利確定を控えた株主優待銘柄に注目してみてください。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)