基本はお米、チーズとトウガラシ
ブータンの主食はお米ですが、日本米とは異なり、粘り気の無い白米、赤米などが主流です。そして、おかずのメインはトウガラシ。ブータンでは、トウガラシはスパイスではなく、野菜として扱われ、これをチーズ、バター、塩、サンショウと共に煮込んだ「エマ・ダツィ」が、最も一般的なブータン料理です。「エマ」はトウガラシ、「ダツィ」はチーズを意味し、これを基本に様々な野菜や肉を入れてアレンジします。ジャガイモ(ケワ)を加えれば、「ケワ・ダツィ」、キノコ(シャモ)を加えればシャモ・ダツィ、カリフラワー(コピ)を加えれば「コピ・ダツィ」、干し牛肉(シャカム)を加えれば「シャカム・ダツィ」、干し豚肉(シカム)を加えれば「シカム・ダツィ」……といった具合です。そしてもちろん、トウガラシですので、とても辛いです!
また、ブータンは牧畜文化の影響も多く受けているため、チーズ、バター、といった乳製品も多くの料理に利用されます。農家に行くと必ず、「スジャ」と呼ばれるバター茶でもてなしてくれます。
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