投資にも向き不向きがあり、成果は性格にも左右される
投資は知識も大事。勉強ができない人は、それなりの方法で取り組もう。動きは常に意識して。
毎日のように、金融商品の研究や値動きのチェックなどができて、投資の勉強ができ、とことんまでできるという人が勝者には多いようです。もう、個人の性格まで巻き込む、向き、不向きを問うような世界と言えます。
自信がない人は「負けにくい」投資法で勝負を
こういう話をしたからと言って、別に「プロ級以外が投資してもうまくいかない」と言いたいわけではありません。自分自身納得できるくらいの投資スキルが身につくまでは、ローリスク・ローリターンなやり方が最も有効な選択肢です。勉強しながらチャレンジできますから。負けにくい投資では、まず金融商品を吟味することが大切です。以前お伝えしたように、インデックスファンドやETFなどから始め、事前に勉強したことや経済やマーケットについて運用して体験しながら理解していきましょうまた、購入のタイミングを何度かに分けるのも良いです。たとえば、Aファンドが1万口で1万円だったとしましょう。(表示されている投信の価格は、たいてい1万口あたりの金額)これを3万円で3万口買っても、翌月に9000円に下がっていたら、総額では2万7000円で、3000円の損失。さらにその翌月に8000円になったら、6000円の損失です。しかし、購入の仕方を変え、最初の月に1万口を1万円で買い、翌月は1万口を9000円、翌々月は1万口を8000円で買うと、投資額は全部で2万7000円。購入価格の平均は「(1万円+9000円+8000円)÷3カ月」で9000円。3カ月目に8000円に下がっていても、平均購入価格は9000円で、初月の1万円でまとめ買いするよりも損失を抑えられます。
毎月の定額購入が値下がりリスクを軽減する
投信を毎月定額ずつ、積み立てで買うのもオススメです。仮に毎月1万円分買うとします。最初は1万円で1万口買えたのが、値上がりして1万5000円になったら、買える口数が減少し6666口に。5000円になれば、買える口数は2万口に増えます。このように、値上がりしたときは少なく、値下がりしたときにたくさん買えるのが、定額購入のメリット。1万口なら常に1万口買うという定量購入にしてしまうと、投信が値上がりした際、予想以上にたくさんのお金を払うことになってしまう可能性があるので、ご注意を。ただし、定額購入が不利になる場合もあります。対象の投信が値下がりして割安になったときです。ですが、細かな値下がりは目をつむってしまってよいというふうに考えます。普段は積み立て、割安のときにはまとめ買いというのも良いですが、自信がなければあえてまとめ買いはせず、積み立てでコツコツ買っていけばいいと思います。それだけでも負けにくい投資はできます。
預貯金では少しずつお金を貯めて、額が大きくなったら、手を付けない貯蓄用口座などに移す方が多いですよね。それと同じような考え方で、まず積み立てから始め、余裕ができたらタイミングを見てまとめ買いがいいのではないかと思っています。