都道府県によって異なる「子供の自転車への乗せ方」
抱っこやおんぶで自転車に乗ってもよいものなのでしょうか?
自転車に同乗できる定員数とその方法は、じつは都道府県によって異なります。というのも、自転車の走行に関して定められた「道路交通法施行細則」は、各都道府県公安委員会によって決められているから。そのため、東京ではOKだった子供の乗せ方が、千葉県ではNGということもありうるのです。首都圏それぞれの決まりについては、次ページにて解説します。
チャイルドシートがなければ「おんぶで乗せる」が鉄則
2009年7月1日に道路交通法規則が一部改正され、子供乗せ自転車の安全基準などが新たに定められました。幼児2人を同乗させられるよう、独自の安全基準を満たした自転車を「幼児2人同乗基準適合車」(幼児同乗用自転車)と呼びます。これ以外の普通の自転車に子供を乗せる場合には、以下の要件を満たすことで基本的には「幼児1人」が同乗できます。
- 自転車を運転する人は16歳以上
- 子供はおんぶ紐などで確実に「背負う」こと
- おぶって乗せられるのは4歳未満(3歳以下)の子
- 自転車に確実に取り付けた幼児用座席には、6歳未満(5歳以下)の子を乗せられる
つまり、自転車が何であろうと、赤ちゃんを前抱っこしながら自転車に乗るのはNG!
法律違反となるだけでなく、ペダルを漕ぐ足が赤ちゃんにあたりやすい、赤ちゃんが動くとバランスが取りづらい、視界が妨げられやすいといったデメリットもあります。
>> 各県ごとに定められた「同乗方法」は?