貯蓄

「平均貯蓄1108万、1/4が貯蓄ゼロ」から考える豊かさ(4ページ目)

「家計の金融行動に関する世論調査(2012年)」(2人以上世帯)のデータを見ると、世帯の金融資産の平均値は1108万円。1/4の世帯が「貯蓄ゼロ」という実態も見られます。同データから、「豊かさ」についても考えてみましょう。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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豊かさを実感しているのはどんな人? 

豊かさ

健康、お金、家族の絆。豊かさの条件です

では最後に、「家計の金融行動に関する世論調査(2012年)」で触れている「経済的な豊かさ」や「心の豊かさ」についても見てみましょう。

経済的な豊かさを「実感している」(「ある程度実感している」も含む)とした世帯は40.7%。

経済的な豊かさを実感するために大切なことは、「ある程度の額の年収の実現」(60.6%、複数回答)と「ある程度の額の金融資産の保有」(56.6%)とのこと。

一方、「心の豊かさ」を実感している世帯は64.6%(「ある程度実感している」も含む)で、実は「経済的な豊かさを実感している」人の数値を上回っています。経済的な豊かさが実感できなくても、心は豊かだという人が少なくないということでしょう。

心の豊かさを実感するために大切なことのトップ3は、「健康」(72.9%)、「経済的な豊かさ」(53.0%)、「家族との絆」(49.3%)。つまり、心豊かに暮らすためになによりも大事なのは健康で、さらに、そこそこのお金と家族との絆も重要です。これらがそろっているほど「心の豊かさ」を感じることができる、ということのようです。

みなさんはいかがですか? 心の豊かさを、実感できていますか?

<経済的な豊かさを実感する条件(複数回答)>
  1. ある程度の額の年収の実現            60.6%
  2. ある程度の額の金融資産の保有         56.6%
  3. マイホームなどの実物資産の取得        19.3%
  4. 消費財購入やレジャー関連消費の充実  18.1%
  5. その他

<心の豊かさを実感する条件(複数回答)>

  1. 健康              72.9%
  2. 経済的な豊かさ       53.0%
  3. 家族とのきずな       49.3%
  4. 将来の生活への安心感  28.9%
  5. 時間的な余裕        21.1%
  6. 趣味の充実         19.8%
  7. 仕事の充実         16.6%
  8. その他


【関連情報】
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成24年調査結果
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