4分の1が貯蓄ゼロ
年収が高くても貯蓄ゼロの人も
同じく「家計の金融行動に関する世論調査(2012年)」のデータですが、金融資産がない世帯が増加しているのがわかります。2003年に20%を超えてからはずっと「2割強」でほぼ横ばいでしたが、2011年にアップし28.6%と、ほぼ3割となりました。2012年は26.0%にややダウンしています。「貯蓄ゼロ世帯」は収入が300万円未満の層で特に高く、36.6%になっています。300万~500万円未満の層は24.3%。収入が高ければ金融資産がゼロになる率は低いのでは? と考えがちですが、年収500万~750万円未満で18.2%、それ以上から1200万円未満は1割前後の世帯で金融資産がゼロになっています。年収1200万円以上でも、貯蓄ゼロの世帯は5.1%あります。
年収が高ければたくさん貯蓄もできると想像しがちですが、普段の家計相談で拝見していても感じることですが、年収が高い人はそれなりの生活レベルを追求されることで、まれに貯められない状態の方もお見受けします。
フロー(収入)だけでなくストック(貯蓄)が大事だということがわかるのではないでしょうか。
<貯蓄ゼロ世帯の割合>
- 20代 30.7%
- 30代 29.0%
- 40代 25.4%
- 50代 29.1%
- 60代 23.4%
- 70代以上 23.9%
- 持家 22.1%
- 非持家 36.4%