■調査概要 「住宅設備と生活意識に関する実態調査」
実施時期:2011年8月9日~8月18日 調査対象:20~69歳の男女(全国)
調査手法:郵送留置調査 回収サンプル:計1924サンプル(n=1924)
築10年を超えると、半数近くがリフォームしたい!
キッチンや浴室、洗面・トイレといった水まわりは、日々酷使する場所だけに、リフォームの希望も多くみられる部位。調査結果をみても、一戸建て・マンションともに築10年~20年未満になると半数近くがリフォームをしたいと考えており、20年から30年未満になると一戸建てで57.4%、マンションでは63.8%と増加傾向に。機器の老朽化や使い勝手、点検の必要性などから、10年は水まわりを見直し、計画を考える時期のひとつの目安なのかもしれません。キッチンの場合、空間全体をリフォームしたいと考える方が多く、個々の機器ではコンロやレンジフード、内装などの汚れやすい部分がリフォーム検討の対象となっているようです。また、浴室や洗面所、トイレも空間全体のリフォーム希望が多くみられますが、トイレの場合は、大便器を取り換えたい、という声も目立ちます。最近の大便器や温水洗浄便座は、機能やデザイン性が高まり、特に節水や節電機能、掃除のしやすさへの配慮などは、大きな魅力に感じるのでしょう。
システムバスが増加、洗面所とのコーディネートも
バスルーム、洗面所ともに、シンプルで爽やかな印象にコーディネート [サクア]
最近のシステムバスは、価格帯もデザインも豊富に揃い、予算や家族構成に合わせてプランニングが可能ですし、快適性や清掃性を高める工夫も多くみられます。調査からも、手すりや乾きやすい床、お湯の冷めにくい浴槽などを設置するご家庭が増加傾向にあり、使い勝手がよく、お手入れしやすく、省エネ性能に配慮したシステムバスが注目されていることがわかります。
洗面所は、9割以上が脱衣所を兼ねており、多くが洗濯機を設置するというプラン。洗面台のタイプは、一戸建ては洗面化粧台が多く取り入れられていますが、マンションではカウンタータイプが主流となってきているようです。
また、調査では浴室に隣接する洗面所は、浴室とのコーディネートや来客にも対応できるような空間としたいという要望も。最近は、浴室と洗面所を一体とした提案やシステムバスと洗面化粧台の色やデザインをコーディネートできる商品などもみられます。スペースが限られることの多い浴室や洗面所をひとつの空間として検討することで、広がりを演出することができるでしょう。
次ページでは、トイレやキッチンについてみていきます。