寄付対象となるのは独自の審査をパスした団体のみ
寄付対象となるのは補助犬団体(盲導犬・介助犬・聴導犬)、動物愛護などを目的とした啓発団体、里親が必要なペットをレスキューする保護団体の3種。「今の日本のペット事情というのは商業主義に走り過ぎている面がある一方で、動物に対する福祉というものが置いてきぼりになっているように感じています。一頭でも殺処分されるペットたちを救いたい、殺処分ゼロになる世の中を目指したいという思いが根底にありますが、同時に動物福祉というものをもっとボトムアップしたいという思いが強くあります。その文化なくしては殺処分ゼロを目指すのも厳しいでしょう。加えて、人間のために働いてくれる補助犬たちは人間の福祉と直接的にリンクしていますし、総体的に頑張る犬たち、そういう動物のために頑張っている人たちを応援したいという意味で3つのカテゴリーの寄付先を対象としました」
こうおっしゃる西平さんですが、闇雲に寄付先を設定しているわけではありません。独自の審査基準を設け、それをパスした団体のみを寄付対象としているのです。その審査の基本となるのは以下の4点。
・信頼性
広く一般に支持されており、それなりの評判、評価があることに加え、民主的な意思決定機関が実働していること。
・持続性
組織構成はもちろん、経済的にも持続性があり、不安定でないこと。運営におけるリスクに対する心構えがあり、その対処について考えられていること。
・先駆性
常に問題に対してチャレンジ精神をもち、先駆的な取り組みをしているか。
・協調性
他の団体との協調性があり、自分たちがかかえる情報を社会に公開しているか。
など
つまりは、アニドネというフィルターをいったん通して各団体に寄付されるという仕組みになっているのです。中には、「それぞれの団体に直接寄付すればいいんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、アニドネを通すことのメリットには何があるのでしょうか? 実際にアニドネを通して寄付をした人たちの声を聞くと、「寄付してみたいと思ってもどの団体がいいのかよくわからない、寄付したお金がどのように使われるのか不安もある。でも、アニドネには審査基準があるので、安心して団体を選べた上で寄付ができる」という答えが返ってきました。寄付をする際の最も重要となるポイントをアニドネがクリアにしてくれているというわけです。そのために、候補団体が挙がるたびに団体としての考え方から活動状況、施設設備など納得できるまでスタッフが足を運び、チェックをします。
寄付の仕方は2通りから選べる
現時点では寄付先となるのは9団体ですが、今後増えていく予定です。送金方法はクレジットカード決済(ビザおよびマスターカード)。それぞれの団体がどんな考えのもとにどんな活動をしているのか、活動実績、収入から支出にいたるまで情報が公開されていますので、その中から自分が支援したいと思う団体に寄付することもできますし、特定の団体というよりも均等に寄付したいと思った場合には一括寄付という形も用意されています。一般的な寄付サイトでは運営費などの名目で一定額が寄付金額より差し引かれることがありますが、アニドネではそれも0~20%の間で自由に設定できます。商品を購入、またはサービス利用で、その一部が寄付に
アニドネではこの他に企業やショップと提携し、おやつなどの商品を購入、またはサービスを利用するとその一部が寄付となる「+イイコト」企画というものもあります。現金を寄付するのはちょっと…という方でも、愛犬のために美味しいおやつを買ってあげた上に寄付もできるというのは一石二鳥で最もお手軽な寄付方法ではないでしょうか。提携する企業やショップも順次着々と準備が進められており、こちらも今後数が増える予定です。次のページでは、コラボすることで広まる動物への思い。