1つに絞りきれない!? おすすめシャーロック・ホームズ作品
個人的に好きな作品を悩んだ末3つ、ご紹介します。<オススメ1>
■作品名:「ボヘミアの醜聞」
■好きな登場人物:アイリーン・アドラー
■おすすめの理由:
知性と美貌と聡明さでホームズが翻弄され敬意を抱くアイリーン・アドラーが登場するから。物語も秀逸。
<オススメ2>
■作品名:「まだらの紐」
■おすすめの理由:
最も有名な作品の1つ。緊張感のある展開にホームズの推理が冴え渡り、良い意味でホームズ短編の真髄が垣間見え、面白さが凝縮した作品だから。
<オススメ3>
■作品名:「最後の事件」
■好きな登場人物:ジェームズ・モリアーティ教授
■おすすめの理由:
ホームズとモリアーティ教授との死闘が描かれ実は推理物ではないもののドイルのストーリーテラーとしての才能が発揮され面白いから。結末の衝撃や大掛かりな仕掛けなど見所も満載。
どれから読み始めれば良い?
このシリーズには時系列がありますので、基本的には発表された順に読んでいくのが無理がなく自然です。「緋色の研究」→「四つの書名」→「冒険シリーズ」→……といった風に。ただ、最初の2作が長編ですので、もっと気軽に読み始めたい方は冒険シリーズの短編からでもいいと思います。
もう1つの考え方として、人気作・傑作を読んで世界観に慣れてからシリーズ読破を目指すという方向性もあります。例えば「まだらの紐」「赤毛組合」「青い紅玉」辺りです。
どの出版社のを読めば良い?
私自身は延原謙氏訳の新潮文庫版でホームズに親しんできた経緯があります。ただ現在は光文社文庫、河出書房新社版、ちくま文庫等他の出版社から別々の翻訳家の方々が訳されたものが出ていて、それぞれ個性があって作品の雰囲気がかなり違いますので、気になる方は書店でさーっと読み比べてみても良いかもしれません。
ホームズに興味はあるけれど読書が苦手な人は?
最初の取っ掛かりとしては、本にこだわらない考え方もあります。映画やドラマをあえて入り口として、先ずは世界観に親しみその後活字に移っていくやり方です。個人的には以前、NHKでよく放送されていた「シャーロック・ホームズの冒険」が特によくできていた印象があります。主演のジェレミー・ブレットさんが私のイメージするホームズにぴったりでドラマも良くできていました。
映像化されたものでは評価・知名度が高いので、機会がありましたらぜひご覧下さい。