分譲住宅として登場してきた「スマートシティ」
パナホームのスマートシティ街並み模型
同社やパナソニックなど9社が神奈川県藤沢市とともに取り組む環境配慮型の街づくり事業「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」構想をフラッグシップに、50~100戸規模の戸建分譲住宅に適用した形のもの。世代を超えてエコで快適なくらしを実現する「街まるごと事業」と位置付け、街の建物全体でCO2の排出量がゼロとなる「ネットゼロエネルギー」を実現するといいます。
街をつくるスマートハウスのベースは地球環境を考えた「カサート・テラ」
HEMSは、太陽電池モジュールと蓄電池のパワーコンディショナー機能を一体化させ、創エネと蓄エネを連携させる「パワーステーション」と、家全体のエネルギー使用量や発電・売電状態を「見える化するモニタ」で構成。
暮らし方により「経済優先モード」「環境優先モード」「蓄電優先モード」が選択可能で、「経済優先モード」では、電気料金が安い夜間電力を購入して蓄電し、料金の高い時間帯に放電して使うことで、ピーク電力を抑制。 「環境優先モード」では、昼間に太陽光発電システムでつくった電気の余剰分を蓄電し夜間に使用することで、自然エネルギーを最大活用したモード。「蓄電優先モード」は災害時に備え、常に蓄電池が満充電状態になるよう作動します。
パナホームのスマートシティ潮芦屋
街区全体でCO2100%削減めざす
一方、大和ハウスが進めているのが「晴美台エコモデルタウン」。これは、堺市が小学校の跡地で進める「エコモデルタウン創出事業」で実施した公募型プロポーザル方式の事業提案で、大和ハウスが優先交渉権を獲得したもの。「晴美台エコモデルタウン」イメージ図(報道資料より)
2012年秋頃に販売を始め、2013年春~夏の入居開始を予定。電気自動車の充電用コンセントも全戸に1台分装備。また、太陽光発電だけでなく、コージェネレーションシステムの「エネファーム」「エコウィル」、高効率給湯器の「エコジョーズ」「エコキュート」を標準採用するとしています。