私が利用するスクリーニング条件とは
私が普段、スクリーニングで利用するスクリーニング指標は「RSI」です。RSIとは、その株が「買われすぎか」「売られすぎか」を示すチャートで、折れ線グラフで表されます。「0~100%」の数値で表され、一般的に、「70%以上で買われすぎ」「30%以下で売られすぎ」とされています。具体的に、RSIのチャートを見てみましょう。ローソク足の下に表示されているのが、RSIチャートです。左側に数値が表示されています。チャートを見ると、RSIが上下に行ったり来たりしているのがわかりますね。
日経平均株価RSIチャート。Yahoo!ファイナンスより。拡大画像あり
スクリーニングでこれから値上がる銘柄を探すわけですから、いずれ値上がりする可能性が高い=売られすぎの銘柄を探します。一般的な売られすぎの目安である30%を数値を入れてもいいですが、多くの銘柄が選ばれるかもしれません。もし多くの中から銘柄を絞り込むのが大変という場合には、数値を厳しくすれば銘柄数を減らすことができます。RSIを一例としてご紹介しましたが、どうも合わないという投資家もいることでしょうから、自分の投資スタイルに合った指標、そして数値を見つけていくことをおススメします。
スクリーニングの盲点
ただし、スクリーニングを行って投資する際にも注意点があります。投資に絶対儲かるがないように、RSIで売られすぎの銘柄を探したとしても、その銘柄が必ず値上がりするわけではないということです。たとえば、上昇トレンドの時には、多くの銘柄がすでに値上がりしているでしょうから、スクリーニングで探し出せる銘柄には少ない可能性があります。盛り上がっている時に値下がりしているわけですから、決算の下方修正等何かしら悪材料を抱えていることもあるかもしれません。また、リーマン・ショックのように世界の株式相場が暴落するような不測の事態が起これば、売られすぎの状態からさらに売り込まれることもあります。どんなに優良な銘柄でも、相場の大きな流れに逆らって値上がりすることは難しいと言えます。まずはスクリーニングで銘柄を探したら、その中からさらに銘柄を絞り込み、そして、相場の大きなトレンドを見ながら取引していくことが儲ける上では大切になるでしょう。