絆を感じられる写真集「じいちゃんさま」

本というか写真集ですが、梅佳代さんの「じいちゃんさま」を、絆を感じられる本として、おすすめしたいと思います。

梅佳代さんは木村伊兵衛賞受賞の写真家さんですが、まだ若い(30にもなってない?)女性で、自らを「男子目線」の写真家と形容しています。

デビュー作「うめめ」や「男子」も、もちろん彼女独特の画で切り取られていて、先入観のない感じが素晴らしいのですが(実際、彼女はいわゆる「P」モード、つまりプログラムオートで撮っているそうです)、この「じいちゃんさま」には、私小説のような雰囲気があります。

そこにはただ単に梅佳代さんが自分の祖父を撮ったから、というだけでは済まされない何か、家族のいい面悪い面全部を含めて写真として切り取り、家族ならではの温かい目線あり、かつ彼女独特の抜け目のない、飄々とした感覚もあり、うまいところを突いてるなあという感じがします。

絆って言うと堅いし、あらたまるのはなんだか照れくさい……。その辺りのうまく表現できない感情を、この写真集は示してくれているように思います。




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