カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

ブリキボタン…下北沢(3ページ目)

南口商店街の小さな目印「コーヒーモルディブ」の入っているビルの2階に、下北沢にありそうでなかった「夜カフェ」が誕生しました。古びた洋館のアトリエがイメージコンセプト。店内を芝居小屋、時計職人のコーナー、お針子さんのコーナーなどに設定して、小さな物語を感じる空間に仕上げられています。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

下北沢の夜を、カフェのソファでくつろいで過ごす

「画家」のコーナー。パレットやクレヨンが窓辺を彩ります。

「画家」のコーナー。パレットやクレヨンが窓辺を彩ります。

「下北沢の夜は、飲み屋さんとカフェにはっきり分かれる傾向があります」と五味さん。そして意外なことに、下北沢には夜カフェが少ない。
「多くのカフェは閉店時刻が早く、遅くまで開いているお店はバーっぽい感じで営業されてますね」

そういえば、私も夜に下北沢にいるときは100%お酒を楽しむ気持ちになって、日本酒と和食のお店やワインバーにばかり入っていました。そんな街に、食事をしたい人もお酒の杯を重ねたい人もコーヒーとスイーツで和みたい人も、ともにソファでくつろぎながらほどよい温度の時間を楽しむ、カフェならではの過ごしかた。夜の選択肢が増えて嬉しいのです。
古い糸巻きや裁縫道具をディスプレイしたお針子のコーナー。

古い糸巻きや裁縫道具をディスプレイしたお針子のコーナー。

下北沢でお店を営む人々はともに街を盛り上げようという気持ちを共有し、ブリキボタンのオープン時にも、スタッフが遠慮がちに入口に置いた看板を、同じビルに入居しているお店の方々が人目につきやすい場所に出してくれたといいます。
「そういう部分は、ハネヤカフェでお世話になった築地の人々と共通していますね」

期間限定でオープンしていたハネヤカフェは、契約期間満了のため2012年2月に閉店しましたが、内装に使われていた素材のいくつかは、姿を変えてブリキボタンでお客さまを迎えています。
夕方になると階下のモルディブがコーヒー豆を焙煎する香りが漂ってきます。

夕方になると階下のモルディブがコーヒー豆を焙煎する香りが漂ってきます。

五味さんに読者の皆さまへのメッセージをいただきました。
「下北沢という独自の文化と歴史をはぐくんできた街に融合していくようなカフェになりたいと思っています。アトリエとして壁に余白を残してありますので、今後、本物の画家のたまごのかたと出会えたら壁に描いていただきたい。お客さまにもこのアトリエで遊んでいただいて、いっしょに空間を作りあげていきたいですね」

壁にアート作品の展示をしたい、などの希望にも応じてくださるそうです。気軽にスタッフに相談してみてください。
階段を2階にのぼると、遊び心いっぱいの看板が迎えてくれます。

階段を2階にのぼると、遊び心いっぱいの看板が迎えてくれます。

ブリキボタンのメニューとショップデータは次ページへどうぞ。

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