定番刑事ものも変化をつける
定番刑事ももちろんありますが、いろいろと変化をつけてます。人気シリーズ『ハンチョウ』は安積班長(佐々木蔵之介)が単身警視庁に異動、タイトルの後半も『~神南署安積班』から『~警視庁安積班』に変更になり部下役の比嘉愛未、小澤征悦、福士誠治をはじめ主演以外のメンバーも一新しました。
舞台は新設の特捜一係、刑事部長直属の部署のはずが捜査一課の下働き的ポジションになっているとこれまでの『ハンチョウ』と連続性のある設定です。
『相棒』の後のテレビ朝日系水曜21時枠は『Answer~警視庁検証捜査官』。この枠ひさしぶりの女性刑事もので主演は観月ありさ。キャリアの新海晶(観月)はある事件により出世のレールをはずれ捜査一課の検証捜査係という閑職に。本来、冤罪を防ぐための再検証するはずだが有名無実化。それを晶が建て直していきます。
21年連続連ドラ主演記録を誇る観月ありさですが近年ヒット作が出ずに苦しいところ。『Answer』をシリーズ化し記録を続けられるでしょうか。
テレビ朝日系木曜20時の京都ミステリーは『新・おみやさん』。渡瀬恒彦主演の人気シリーズも今回から「新」に。主要レギュラーキャストが変更され、相棒の女性刑事がこれまでの櫻井淳子から京野ことみにと『ショムニ。』内変更、また刑事課長は『相棒』でもおなじみの片桐竜次から戸田恵子とこちらも『ショムニ。』。これまでのとにかく鳥居(渡瀬)に文句をいう刑事課長から対等に意見をいうキャラになります。
初回2時間スペシャルの見所は『京都地検の女』鶴丸あや(名取裕子)の登場。かつて『京都地検の女』と橋爪功主演『京都迷宮案内』が相互乗り入れしたことがあり、これで三作が同じ世界にあることになります。
テレビ朝日系金曜の金曜ナイトドラマ枠は長澤まさみ主演の『都市伝説の女』。音無月子(長澤)は都市伝説を信じてやまない美人刑事。都市伝説を証明するために珍妙な捜査を繰り広げるコメディミステリー。
10代の頃はブイブイいわせてた長澤まさみも20代になり伸び悩み。しかし『モテキ』映画版のヒロインや舞台出演で評価を高めつつあります。テレビドラマでその成果を見せられるか?
あと刑事ドラマじゃないけど流れでテレビ朝日系のもう一つを。木曜21時枠は夏樹静子原作の『Wの悲劇』。テレビ朝日の連ドラは刑事もの三作+これで、すべてミステリーものになります。原作は大財閥の和辻家でおきた殺人事件を解決するものですが、連ドラ版は武井咲演じる和辻摩子のそっくりさん(武井二役)がいて、事件が起きる前に入れ替わっているとオリジナル要素が強くなっています。
次は「オリジナルは87年のTBSドラマ」