極上の乗り心地と非凡なスポーツ性
日本では3月に発表され、SL550(1560万円)のほかSL350(1190万円)とSL63AMG(1980万円)をラインナップする。ボディサイズは全長4612mm×全幅1877mm×全高1315mm(SL550)
いや、もちろん若い人が乗ってもぜんぜん構わないし、是が非でもコイツを〆にしなければいけないという意味じゃない。
ベテランのスポーツカー乗りが人生の最後に乗ったとして、大満足でわがスポーツカー人生後悔なしと思えるクルマ、という意味で“あがり”だと思うのだ。半世紀以上も前に誕生したSLクラスは、いつの時代もそうだったということを、今回、改めて“実感”した。
3月に日本でも発表された第6世代 R231型SLクラスをスペインはマラガで試乗してきたのだが、なんと、その会場となったホテルには、歴代SLが、展示用ではなく、試乗用として用意されていた。これはSL試乗会の“恒例”らしい。とにかくこんな機会はめったにないわけで、遠慮なく300SLロードスターから2世代前のR129まで、短時間ではあったけれども全てに乗ってみた。
結果、SLクラスは半世紀以上も前からSLクラスであり続けていたのだなあと、実感したのだ。時代時代でさまざまな技術的制約があったにせよ、その乗り味には、確かに一貫した“SL魂”のようなものがあった。スポーツカーであり、オープンカーであると同時に、実用車としての“たおやかさ”もあって、マルベーリャの海岸線をオープンエアで流してみれば、ほとんど温泉に浸かるような心地の良さ、で……。
新型SLクラスも、極上の乗り心地と非凡なスポーツ性を両立していた。もちろん、最新のエコ・テクと安全テクも満載で。