メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

成熟した大人の上等な嗜み、SLは「あがりの1台」(2ページ目)

6世代目となるM・ベンツの2シーターオープン、SLクラスにスペインで試乗。スポーツカーであり、オープンカーであると同時に、実用車としての“たおやかさ”もあって…。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

尋常ではない包まれ感、感動の乗り心地

M・ベンツSLクラス

最高出力435ps/最大トルク700Nmを発生する、4.7リッターV8直噴ツインターボエンジンを搭載。旧型のSL550に積まれていた5.5リッターに比べ、最高出力を約12%、最大トルクを約32%高めつつ燃費は約22%向上している

最初に座ったのは、SL500のAMGパッケージ19インチ仕様+アクティブボディコントロール付き(日本名550とほぼ同じ仕様)の、助手席だった(海外試乗会では2人1組で試乗するのが基本)。もちろん、オープンだ。

決して滑らかとはいえない路面の続くマラガ市内を走り出すと、ものの数分もたたないうちに、乗り心地の良さに感動してしまった。包まれ感が尋常じゃない。それに、静かだ。ウィンドウを上げていれば、たとえ頭上がすぐ空でも、おそろしいほど静か。自分で運転をしているわけじゃないのに、路面を丁寧に舐めながら走っている気分である。

70kmほど助手席を楽しんだ。ドライバー交代地点にさしかかる頃には、筆舌し難い乗り心地の良さにくわえて、フロントバススピーカーによるオーディオサウンドが低いボリュウムでもしっかり鳴ってくれたため、すっかり姿勢はくだけてリラックス、身体が蕩けそうになっていた。
M・ベンツSLクラス

低音スピーカーを前席足元に配置することでルーフ開閉に関わらず良好な音響を実現させるFrontBassシステムを採用。室内は旧型より肩部で35mm、肘部で29mm広くなっている

SLS AMGロードスターとはまるで違って、このクルマなら、助手席の女性も大喜びすることだろう。あこがれの女性を誘ってドライブするなら、ぜったいSLクラスである。
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