新生活では長い時間を味方につけられる
まずは、長期投資から考えていきましょう。たとえば、株式に投資した場合で考えてみましょう。数カ月という短い期間で株価の動きを見ると、値上がり、値下がりの変動幅は大きくなりがちです。しかし、数年という長い時間をかければ変動幅を小さくすることができ、安定運用につなげることができます。
新生活は新しいことを始めるには最適な機会だと言えます。なぜなら、長い時間を味方につけることができるからです。新生活を機に投資の一歩を踏み出してみましょう。
少額投資なら損失を減らせる
次に、少額投資について考えみましょう。たとえば、1万円で株を購入したとしましょう。株価が半分まで値下がりした場合には、損失は5000円です。一方、10万円で株を購入した時に、株価が半分まで値下がりした場合には5万円の損失になります。損失の割合としては同じ50%ですが、損失の金額は5000円と5万円で、10倍もの差がついています。5000円の方が精神的ダメージが少ないですよね。私達はつい儲けを大きくしたいと考えて、投資金額を増やしてしまいがちです。しかし、損失によるダメージをできるだけ抑えるためには、投資を始める際は少額で投資を始めた方がよいと言えます。まずは1万円程度から投資を始めることをおススメします。
分散投資ならゆとりある投資ができる
分散投資は時間の分散にあたります。新生活が始まると、たとえば新社会人であれば仕事が優先ですから、投資にかかりっきりというわけにはいかないでしょう。投資商品は価格が常に変動していますが、仕事が忙しくて投資商品を分析する時間をとれないこともあるでしょう。ですから、投資するタイミングを分散させることが大切になるでしょう。たとえば、1回目の買付価格が1万円、2回目が1万5000円、3回目が8000円と変動した場合、投資タイミングを分散させることで、価格変動に柔軟に対応して購入することができます。分散して投資することで買付価格を平均化させる、いわゆるドルコスト平均法を味方につけ、ゆとりのある投資を実現するのです。
投資で損失を被ってしまうと、どうしても投資に対してやる気が削がれてしまいがちです。しかし、低金利が続く現状、投資を始めなければ自分のお金を増やすことは不可能に近いと言わざるを得ません。
資産を増やしていくためにも、時間を味方につけやすい新生活を機に、少額から、そしてゆとりある投資を始めてみてはいかがでしょうか?