新居や家具・家電…新生活の「準備金」も忘れずに!
数カ月間に渡って入念な準備を重ねた結婚式も無事済ませ、楽しかった新婚旅行も終えた――。さあ、結婚生活のスタートです!新生活をハッピーにするために、あらかじめしっかり予算を取り分けておきましょう!
準備費用の平均は104.5万円で減少気味
では、一体どれくらいの費用がかかるのか――。新生活準備調査2011『ゼクシィ』(リクルート発行)調べによると、新生活準備のためにかかった費用(インテリア・家具・家電などの購入、不動産関係の費用など)は、平均104.5万円。結婚の平均総額が毎年少しずつ増加しているのに対し、新生活にかかった費用はここ2年間で13.5万円ほどダウンしています。
「従来、結婚と同時に新居を借りて新生活をスタートさせるといった生活スタイルが主流でしたが、今は、どちらかのひとり暮らしの家に住み移り、手持ちの家具や家電をそのまま使いつつ、必要に応じて買い足す人たちが増えているようです(リクルートブライダル総研の鈴木さん)
「ちょこ足し」のライフスタイル
実際に、全体の半数を上回る約60%の人々が「インテリアや家具を後日買いたした」と解答。家電も同様に、46.6%の人が新規で揃えず、買い足し派となっています。暮らしの状況に合わせ、必要なときに必要なものだけを足していく。そんな「ちょこ足し」スタイルは、“等身大の暮らし”を好み、大切にする現実志向な若い世代にしっくり馴染むようです。そして、ライフスタイルに対する考え方にも、そんな価値観が浮き彫りに。
夫婦のライフスタイルに対する考え方のトップ3は、「家ではゆっくりくつろいだ生活をしたい」「夫婦で過ごす時間をなにより大切にしたい」「身の丈に合った暮らしがしたい」と続き、なかでも最も増えているのが「身の丈にあった暮らしがしたい」という項目でした。無理せず、ムダない省エネ志向。少々、老夫婦的ではありますが、これぞリスクを減らして賢く生き抜く処世術といえるのかもしれません。
<出典>
新生活準備調査2011『ゼクシィ』(リクルート発行)調べ
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取材・文/西尾英子 監修/山口京子(ファイナンシャル・プランナー) イラスト/本山浩子