「『絆』婚」傾向が強まり、金額も増加傾向

「共に人生を歩む」。そう決めた最愛の人と一生を誓い合う日――。
結婚にまつわるお金についてしっかりと情報収集をし、最良の日を迎えましょう

結婚にまつわるお金についてしっかりと情報収集をし、最良の日を迎えましょう


「結婚式」は2人にとって新たな門出を祝う特別なイベントです。しかし、その憧れをすべて叶えようとすると、当然費用も青天井に……。何にお金をかけ、どんな式にしたいのか。2人にとってできるだけ有意義なものにするためには、避けて通れないのが「お金のハナシ」。結婚にまつわるお金についてしっかりと情報収集をし、最良の日を迎えましょう。

費用は平均で356.7万円!

まずは、一番気になる結婚式の費用から。結婚トレンド調査2011首都圏『ゼクシィ』(リクルート発行)調べによると、挙式・披露宴の総額は、平均で356.7万円。ここに、ハネムーンの平均額である55,6万円を足すと、偶然にもサラリーマンの平均年収の412万円(国税庁 平成22年 民間給与実態統計調査結果)とぴったり同額に。さらには結納・婚約の費用も含むと、平均総額は461.7万円までハネあがります。つまり結婚式は、実に約1年分の年収をわずかな期間で費やす人生最大級のイベント。だからこそ、悔いのないようしっかりと準備をしたいものです。

結婚式の総額は、ここ数年間でやや増加傾向。前年度と比べると約20万円、過去5年間では45万円増えています。なかでも一番増えているのは「料理や飲み物に使うお金」で、過去5年間で約10万円のアップ。ゲスト一人あたりの料理+飲み物費用の合計は1万8500円という結果に。金額が増加している背景には、どうやら結婚式のトレンド変化が影響しているようです。

ここ数年でやや増加傾向の結婚のお金

ここ数年でやや増加傾向の結婚のお金


リクルートブライダル総研所長の鈴木直樹さんによると、
「これまで結婚式は“花嫁が主役”といった意識が強く、綺麗に着飾った花嫁姿を皆にお披露目するという意味合いの強いイベントでしたが、2000年前半からは皆で楽しめるような“アットホームさ”がコンセプトに。さらにここ数年は、両親やゲストに感謝の気持ちを伝える“おもてなし”志向が高まったため、その分料理や飲み物にかけるお金が増えています」

「親・親族に感謝の気持ちを伝えるため」が73%

また、披露宴・披露パーティをあげた理由を見てみると、「親・親族に感謝の気持ちを伝えるため」が73%と最も高く、次いで「親・親族に喜んでもらうため」、「友人など親・親族以外の方に感謝の気持ちを伝えるため」と続きます。

くしくも、昨年度の流行語に選ばれたのは「絆」。未曾有の震災を体験し、多くの人たちがそれぞれの場所でそれぞれの絆をかみしめた1年となりました。震災以前から結婚式は“絆を確認する”傾向が強まっていたものの、「震災でそれが加速した感があります」と鈴木さん。

周囲とのつながりを一層深める「“絆”婚」と、感謝の気持ちを伝え、料理や演出にお金をかける“おもてなし志向”は、今後も続きそうです。

次のページは、 時代や地域でこんなに違う!結婚式とお値段 です。


取材・文/西尾英子 監修/山口京子(ファイナンシャル・プランナー) イラスト/本山浩子


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