トヨタホーム 基本データ
- 本社 名古屋市東区
- 創業 1975年(昭和50年)
- 事業内容 注文住宅事業、賃貸住宅事業、分譲住宅事業、マンション事業、リフォーム事業など
- 営業エリア 東北から九州まで
- 主な関連会社 トヨタ自動車、豊田自動織機、アイシン精機、デンソー、トヨタホーム販売各社、トヨタホームリフォーム、ミサワホームなど
トヨタホームについて知っておきたい3つのポイント
(1)クルマづくりのノウハウを住まいづくりに反映トヨタホームは、世界的な自動車メーカー・トヨタ自動車のグループ会社です。その最大の特徴は、クルマづくりの技術やノウハウを生かした「安全」と「安心」の追求にあり、それは主力商品である鉄骨ユニット住宅「シンセ」シリーズに強く反映されています。大手ハウスメーカーの中では、住宅事業に最も遅く参入した企業ですが、近年ではスマートハウス分野などでリーダー的なポジショニングを占めています。ミサワホームをグループ会社化したことから、住まい方提案の分野でも力を付けてきました。
(2)商品体系は鉄骨系ユニット住宅と鉄骨軸組住宅の2種類
・鉄骨ユニット住宅=「シンセ」シリーズ スマートステージ、アイラシクなど
・鉄骨軸組住宅=「エスパシオ」シリーズ 理想の邸宅、MEZZOなど
※上記商品体系をベースに平屋建てから3階建てまでに対応。シンセシリーズにはスマートハウス仕様の「アスイエ」、子育て配慮仕様「はぐみ」などがあります。エスパシオシリーズは都市型住宅の要素が強い商品です。なお、分譲住宅については、木質系商品(2×4工法)による供給も行っています。
(3)スマートハウス&スマートタウン分野で強い存在感
トヨタグループの自動車に関わる最先端技術を生かしたスマートハウスの開発で、住宅業界をリードしているのがトヨタホーム。例えば、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の充電システムの導入などで、住宅業界に先駆けた取り組みがあげられます。
ここからはトヨタホームについての最近のトピックスを三つご紹介します。
延べ床面積100平米前後に対応する「シンセ・アイラシク」
近年のハウスメーカーの商品は高額化が進み、その中で延べ床面積100平方メートル前後で、若い家族にとってハウスメーカーの住宅を取得することは難しくなりつつありました。この商品は内外装デザインや設備機器をパッケージ化、狭小プランに対応しやすくするシステムの採用などで、若い方々にも手の届きやすい建物となっています。その一方で、プライバシーの確保や多少の雨なら洗濯物が干せ、家事軽減につながるインナーバルコニーの採用や、子どもの遊び部屋→子ども部屋→多目的室など、生活シーンに合わせ間仕切り変更できる可変性など、基本性能の高さも特徴となっています。
スマート音声サービス「Amazon Alexa」に対応
トヨタホームは、2011年にトヨタスマートセンター(TSC)というシステムを導入し、外出先からスマートフォンの操作で屋内の空調がON、OFFができるなどIOTを活用したサービスをいち早く導入しています。2018年4月から、「Amazon Alexa」に対応し、同社のホーム・エネルギー・マネジメント・システム「HeMS」を導入している施主向けに、各種設備を音声で操作できるサービスも導入しています。これにより、スマートスピーカー「Amazon Echo」に話しかけることで、各種設備を一声で捜査できるようになりました。
例えば、特定メーカーのエコキュートとユニットバスであれば、お湯張りのほか、その前段階として自動で浴槽の排水栓が閉まるなどのこともできるとのこと。家事負担の効率化に役立ちそうです。
分譲住宅に新たに木質系住宅「MOKUA」
前述したように、トヨタホームは基本的に鉄骨系住宅のハウスメーカーですが、2018年度から分譲住宅については専用の木質系(2×4工法)の「MOKUA(モクア)」という商品も展開しています。・トヨタ生産方式による高品質・高精度のパネル採用
・30年長期保証制度
・耐震、耐風、断熱などの高い基本性能
などの特徴があり、今後、首都圏と愛知県の同社分譲住宅地で販売されるとされています。
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〈耐震〉 耐震性にも自動車のノウハウが生きる
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