パナソニックホームズ 基本データ(2017年度)
- 本社 大阪府豊中市
- 創業 1963年(昭和38年)
- 事業内容 注文住宅事業、戸建て分譲住宅事業、マンション事業、賃貸住宅事業、リフォーム事業、医療介護事業、海外事業など
- 営業エリア 北海道を除く全国
- 売上高 3574億円(※パナソニックの売上高 7兆9822億円)
- 総販売戸数 非公開
- 主な関連会社 パナソニック、パナホーム販売会社各社(20社)、パナソニックリフォーム、パナソニックホームズ不動産、海外事業会社(4社)など
パナソニックホームズについて知っておきたい三つのポイント
(1)パナソニックホームズに社名を変更2017年10月1日にパナソニックの完全子会社となり、2018年4月1日に「パナソニックホームズ」に社名変更されました。パナソニックグループにはいくつか住宅事業に携わる部門や企業があり、旧社名の「パナホーム」はその一つという位置づけでしたが、社名変更により以前に比べてグループの住宅事業を担う位置づけがより高まったという印象です。今後、住まいにはAI・IOT技術の普及が進むはずですが、今回の社名変更を契機にグループ各社との連携が進み、そうした分野でも牽引役になることが期待されます。
(2)軽量&重量鉄骨造に加え高級木造も
・軽量鉄骨造=「カサート」シリーズ(2階建てと平屋建てに対応)
・重量鉄骨造=「ビューノ」シリーズ(3~9階建てに対応)
・木造軸組工法=「アーティム」
※これら商品体系をベースにスマートハウス仕様や二世帯住宅仕様などを展開しています。
(3)スマートハウス&スマートタウンを積極展開
パナソニックグループでは、太陽光発電システム、HEMSや蓄電池などスマートハウスの構成要素を製造・販売しています。そのため、パナソニックホームズは住宅業界の中でも特にスマートハウスの提案を積極的に行っているハウスメーカーです。スマートタウンの開発も全国で展開。その象徴的な事例として、パナソニックの工場跡地で開発した「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」(神奈川県藤沢市)があります。
ここからはパナソニックホームズについての最近のトピックスを三つご紹介します。
9階建てにまで対応する「ビューノ」シリーズ
パナソニックホームズの近年の動きの中で最も特徴的なのは、多層階住宅への取り組みです。多層階住宅とは3階建て以上の建物のことで、同社では業界最高の9階建てにまで対応しています。建物の中にはオーナーの居住スペース(多世帯居住を含む)はもちろんのこと、賃貸住宅や店舗・事務所を設けることができます。家賃収入を得られるため、都市部の希少性の高い敷地を有効活用できます。
各居住スペースや外観の提案などは、従来この分野を担ってきた地域のゼネコンよりレベルが高く、かつコスト面でも優位性があります。地方中核都市でも施工事例が見られるなど、対応可能エリアに広がっています。
空気の質にも高いこだわり 換気・空調システム「エアロハス」
2017年4月発売に発売した戸建て住宅商品「カサート プレミアム」に標準装備しているもの。以下のような特徴があります。・家中の温度にムラが少ない温度バリアフリー
・花粉やPM2.5、さらに細かいPM0.5にも対応できる空気浄化能力
・高い除湿能力で夏場も快適で、かつ空調OFF時でもダクト内のカビを抑制するなどのカビ対策
・地熱利用、各室温度調整、光熱費の低減
高級木造住宅事業に「アーティム」で参入
「アーティム」は、高い提案レベルなどを有する専門チームが対応する、住まいに高いこだわりを持つ富裕層向けの商品です。東京を中心に展開し、世田谷区駒沢の住宅展示場にモデルハウスが設けられているほか、港区青山にも専用の商談スペースを設けています。木造軸組工法にオリジナルの耐震や断熱などの対策を施した工法を採用し、敷地形状などにフレキシブルに対応するほか、内外装材、小物などにもオーナーのニーズを細かく聞き入れ、提案を行い、「一点ものの住まいづくり」をすることが特徴となっています。
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