木を知り尽くした緻密な技、きめ細やかな配慮など、著名なデザイナーを魅了したマルニ木工のものつくり力をご紹介します。
広島から世界のマルニへ
マルニ木工(以下マルニ)は、広島・宮島が発祥の地。それまで手工芸であった家具の量産化=『工芸の工業化』を目指した木工家具工場として、昭和の初期に始められた老舗の家具製作会社です。伝統的な設えの地中海ロイヤルシリーズ。マルニといえば、クラシックスタイルの家具というイメージでした。(画像:マルニ木工)
Photography: Yoneo Kawabe今や世界のデザイナーでもある深澤直人氏とは、『HIROSHIMA』『Traditional Series』などで好評を得ている。こちらは、新作のRoundishチェア(画像:マルニ木工)
『まじめ』さが魅力のものつくり力
Photography: Nacasa&Partners
ジャスパー・モリソン氏はマルニによる『Lightwood』シリーズのテーブルとチェア。ミラノサローネにも出展しています。(画像:マルニ木工)
そして生まれたのが、上の画像の『Lightwood』シリーズのテーブルとチェア。無駄を省いた、シンプルなデザインを表現するには、真摯で妥協を許さないものつくり力が必要だったのでしょうね。
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