タッチパネル対応に大きく舵を切ったWindows 8
2月末にWindows 8の最新ベータ版である「Windows 8 Consumer Preview」(以下「Windows 8 CP」)がリリースされました。11月にも開発者評価版がリリースされていましたがこの時にはまだまだ動かない機能が多く、また開発中であることを示す荒さも残っていました。しかし今回のWindows 8 CPではその多くが動くようになり、全容が見えてきました。過去にもWindowsはバージョンアップの度に変更が加えられてきましたが、今回のWindows 8はそれまでとは比較にならないほどの大規模な変更がされています。その際たるものがタッチパネルへの対応でしょう。起動後に表示されるこのスタート画面を見て、これをWindowsと気付く人がどれだけいるでしょうか。
Windows 8は、この新世代の操作画面「Metro(メトロ)」という新しいユーザーインターフェース(UI)を採用しています。すでにWindows Phoneでも採用されているこのUIを今後発売される製品でも採用し、統一された操作感を提供するとマイクロソフトは発表しています。
Metroはタイル状にアプリを呼び出すアイコンが並んでいるのが特徴で、指でのタッチ操作がしやすくなっています。衝撃的な発表だった初代iPadは指での操作のしやすさを追求したUIを採用していましたが、ついにWindowsもこのタブレットを見据えたUIを用意してきたといっていいでしょう。
初代iPadが採用したUIは今でも素晴らしいと感じられる。
そこで今回はWindows 8がどのように進化したのかを、代表的な3点に絞って紹介します。なお、今回はマウスとキーボードを使っての解説になります。記事中「クリック」と書かれている部分は、タブレットPCなどタッチ操作のできる機種については「タップ」と読み替えてください。これを読めばWindows 8がどんな風に変わるのか、わかってくると思いますよ。