鉄道/鉄道デビュー・開業情報

日本一ゆたかな通勤電車、富士急6000系デビュー(2ページ目)

JRの通勤型電車205系を譲り受けた富士急6000系は、デザイナー水戸岡鋭治氏の手により、見事な変身を遂げた。床のフローリング、木製のつり革は落ち着いた中にも温かみを感じる車内で、苦痛を感じることもある通勤通学を和ませる効果を持たせるだろう。「日本一ゆたかな通勤電車」と銘打った新型電車のすべてを紹介する

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

青がアクセントとなる6000系の外観

サイドビュー

6000系のサイドビュー

パンタグラフ

パンタグラフはシングルアーム

6000系の大枠はJR205系と変わらない。1号車の屋根に付いているパンタグラフは、菱形のものからシングルアーム状のものに変更され、2基設置された。1基は冬期に架線に付着する霜取り用などに使用するので、通常は1基のみ上げて走行する。

 

レタリング

いたるところにfctのレタリングがある

205系は、ステンレスの地肌そのままで、路線のカラーのみ帯で表現してアクセントとなっていた(この205系のストライプは、黄緑<山手線時代>、赤<京葉線時代>と使用線区によって塗り変えられてきた)。ところが、6000系では、ドアを青く塗り、ラインカラーの青帯以外にも、青のロゴやFCT(Fujikyu Commuter Train=富士急通勤電車)の英文字を随所にデザイン化して散りばめている。

これは従来からの水戸岡デザインの特徴の一つである。なお、青は富士山をイメージした色とのことだ。また、先頭正面の運転台下の黄色いストライプは、警戒色であるとともに、アクセントとして効果的だ。

そのほか、列車の行先を現す正面とサイドの表示は、方向幕からLEDに変更された。
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