旭化成ホームズ 「エコ」のポイント
- ALCコンクリート「ヘーベル」
- 住環境シミュレーションシステム「ARIOS」
- 「移ろ居(うつろい)」設計
旭化成グループの旭化成建材が生産し、高い断熱性能をもつと評価が高い断熱材「ネオマフォーム」をはじめとした高性能断熱材も採用。これらを一体化させた二重構造「ダブルシェルター構造」という独自の断熱の仕組みにより、次世代省エネルギー基準をクリアする断熱性能を確保しています。
ちなみにこのダブルシェルター構造は、鉄骨躯体を二重の断熱ゾーンで連続的にくるみ、壁体内・天井裏にもうける配管・配線ゾーンと分けることで、将来のリフォーム時などの設備配線・配管の変更時にも、断熱材を傷める恐れがないのも特徴です。
このような躯体性能に加えて、独自の住環境シミュレーションシステム「ARIOS(アリオス)」で、設計時から建物内部の居住環境を把握できることも大きなポイントの一つになります。具体的には「日照」「日射」「通風」「採光」「CO2」の状況を、設計時から知ることが可能となります。
例えば、日照については敷地条件(位置・周辺環境)のデータから、日影や日照エリア、一日ごとはもちろん、季節に応じた合計日照時間まで把握。それに伴い、建物配置やゾーニング、開口部の位置などを検討できるというわけです。
エコや快適性もあきらめない都市型住宅
このような前提の上で、さらに近年力を入れているのが「移ろ居(うつろい)」という環境設計です。さて、「移ろ居」の大まかなコンセプトは(1)「風」と「熱」の計画、(2)「光」と「灯り」の計画、(3)「緑・水・土」、「眺め」の計画、(4)「移ろ居どころ」の計画、からなります。「計画」とあるように「ARIOS」でまずしっかりと、設計段階で住宅内部がどのような居住環境になるのかをチェック。その上で、建物の位置や外構のあり方、間取り、開口部をどのように配置するのかなどを、細かく検討するというわけです。
「移ろ居どころ」というのは、これでのLDK発想による間取りではなく、「食べる」「集う」「くつろぐ」「安らぐ」など、その時そのときの自然なリズムに沿った居場所をつくり、そこで心地よさを感じられるようにする考え方です。
都市型住宅というと、狭小敷地だから、狭い建物だからという理由で、エコへの配慮や居心地の良さをないがしろにした設計の住宅が目立ちますが、厳しい条件であってもそうした点もあきらめずにすむのが、旭化成ホームズによる都市型住宅なのです。
なお、スマートハウス仕様については2012年7月に、HEMSとV2H(住宅と電気自動車などの間で電力を融通するシステム)を導入し、太陽光発電システム、蓄電池、燃料電池も含め、一通り対応できる体制を完成。さらに、「二世帯同居のかたちとエネルギー消費の実態」を独自調査するなど、都市型住宅に高いノウハウを持つ旭化成ホームズらしい取り組みも展開しています。
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