住友林業という会社には、他のハウスメーカーにはないユニークな「エコ」の歴史と取り組みがあります。その紹介をするには、愛媛県にある別子銅山跡の山林についてお話をするのが、まず一番手っ取り早いと考えられます。また近年は、設計や建物の配置などでエアコンなどに頼りすぎず、快適な居住環境を実現する「涼温房」という提案や、スマートハウスへの取り組みも活発化しています。

住友林業 「エコ」のポイント

  • 別子銅山における山林再生
  • 環境設計「涼温房」
  • スマートハウス「Smart Solabo(スマートソラボ)」
住友林業の起源は300年以上も前、1691年(元禄4年)にさかのぼります。「林業」という名前からもわかるように、元々は山林経営から事業を始めた会社でした。別子銅山は山林経営から始まり、鉱山の開発も行われたのでした。

別子銅山

別子銅山跡の様子。かつてはここに住宅や役場など「街」が存在したが、明治以来の山林再生の取り組みにより、現在は深い森に覆われている(クリックすると拡大します)

別子銅山にはかつて、銅の採掘するため森を切り開き、住宅や学校、役場などといった「街」まで存在しました。現在は樹木が生い茂る深い森なのですが、100年前は荒廃した「ハゲ山」だったのです。

すごいのは、1894年(明治27年)から、100年という時間をかけてその森を再生したこと。太陽光発電システム(PV)の導入やスマートハウスなど、様々な「エコ」の取り組みがありますが、この実績と事実は他のハウスメーカーにはないユニークなものだと考えられます。

林業会社として長く実績のある住友林業ですから、「木」についてのノウハウも豊富。木材は再生可能な資源とされ、計画的に植樹と伐採を繰り返すことで、資源を減らさず活用できるという点が、「エコ」であるといわれています。

また、木材はCO2を内部に溜め込む効果もあり、そうした点で製造時に大量のCO2を排出する鉄やコンクリートと大きな違いがあるとされています。世界各地で計画伐採と植林をし、国内でも国内材の積極的な活用を進め、さらに木材の特徴をよく理解しているのが、住友林業の「エコ」の特徴といえます。

伝統的設計手法+スマートハウスの取り組みも

ところで、住宅づくりの大切なポイントとして、住宅の設計や配置、外部の植栽などを工夫することで、日照や通風をコントロールし、これによりエアコンなどに極度に頼ることなく快適に生活できるようにすることに、近年注目が集まるようになりました。

solabo

スマートハウス「Smart Solabo(スマートソラボ)」のイメージ。太陽光発電システムなどのほか、大容量の蓄電池や電気自動車用の充電設備も備わっている(クリックすると拡大します)

住友林業でも「涼温房」という設計手法を積極的に採り入れています。例えば、適所に樹木を配置すると、夏は日差しを遮り、冬は逆に日差しを取り込めるというような設計手法。これだけでも、夏は涼しく冬は暖かな住宅とするのに大きな効果が期待できます。

このようなトータルな設計手法によって住宅の快適性と省エネを実現できるというもので、最近はエコに熱心なハウスメーカーでは概ね採用されていますが、中でもいち早く採り入れたハウスメーカーの一つが住友林業といえます。

もちろんハウスメーカーとして最新の「エコ」住宅の供給にも努めています。2012年2月に発売したスマートハウス「Smart Solabo(スマートソラボ)」が、その代表例。これはPVやHEMS、エネファームなどの搭載に加え、家庭用蓄電池を搭載しているのが特徴です。

なかでも、家庭用蓄電池は日産自動車の電気自動車「リーフ」に使われているものと同じで、12kwhの大容量。平時は電力需要のピークカットに貢献するとともに、災害時に停電が長引いた場合でも非常用電力として、強力に暮らしをサポートできるというものです。


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