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世界が注目!日本の家具 カンディハウス編(2ページ目)

今、日本の家具が世界で注目されています。伝統的な技、きめ細やかな配慮、そんな日本のものつくりの力が世界のデザイナーを魅了します。

執筆者:鈴木 理恵子

デザイナーが見染めた
日本の木工技術

カンディハウスとコラボしたペーター・マリー氏は、「ドイツで最も成功したデザイナー」と評されるほどの人。システム家具のインターリュプケ社、高級家具で知られるCOR(コア)社といった一流メーカーとの共同開発で数々の賞を取られた方です。

世界が注目 日本の家具

こちらは2007年に発売となった【tosai LUX】シリーズのローボード。お値段もかなり高いのですが、和を意識したシャープで洗練した佇まいにもびっくりしたガイドです。(画像:カンディハウス)

ペーター・マリー氏との出会いは、2006年のケルン国際家具見本市。当時のマリー氏は、日本の伝統である「ミニマリズム」「ピュアリズム」「パーフェクション」とドイツの合理的で機能的なバウハウスの伝統を融合させたいと考えていました。見本市で出会ったカンディハウスの生産技術力をみて、共同開発をすることになりました。そして生まれたのが【tosai LUX】シリーズです。

そして、出会いから6年目の今年は、Solid Table Collectionとして、新たに美しく上質な家具を発表しました。

 


きめ細やかな職人技 

ペーター・マリー氏を魅了した職人技は、家具のあちらこちらの部分で見て取れます。例えば前述の『HAKAMA』のテーブルにも随所に日本の職人技が取り入れられています。

世界が注目 日本の家具

日本の伝統技である「ちぎり」を意匠として取り入れて。木の割れを補強するテクニック。(画像:カンディハウス)

天板は、厚さ34mmあるウォールナットの無垢材。圧倒的な存在感があります。そこに使われているのが高級材の黒檀を使った「ちぎり」。意匠と機能の両面で日本の伝統技法を生かしています。

 


世界が注目 日本の家具

丁寧に彫られている細かな溝!これぞ日本のものつくりの力でしょう。(画像:カンディハウス)

そして、テーブルの脚のデザインにも注目を。「袴の折り目」をイメージした波形の溝が彫られています。溝は下へいくほど太くなり、どの方向からも美しい波が見えるデザインとなっていて、職人のこだわりと手仕事のこまやかさを垣間見る部分です。

 


次のページでは海外で実際に使われているカンディハウスの製品の実例をご覧ください。
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