沖縄のホエールウォッチング

ホエールウォッチングに行こう！

沖縄の冬、それはクジラたちが愛を育むために美ら海にやってくる季節。毎年遥かシベリアの海から、クジラたちは出産、繁殖、子育てのために温暖な沖縄の海までやって来るのです。早ければ12月、遅くても1月～春先の4月ころにかけて、沖縄の海ではダイナミックに水飛沫を飛ばすクジラの姿を見ることができるのです。

沖縄の海でのホエールウォッチング

クジラの種類は全部で86～90種類。沖縄近海の海では過去に数種類のクジラの目撃例がありますが、基本的にホエールウォッチングで見ることができるのはザトウクジラです。ハワイや小笠原の海でも見ることのできるクジラで、体長13～15m、体重はなんと30tほどにもなる、この地球上の生き物の中でも最大級のクジラです。クジラ達が姿を見せるのは主に沖縄本島の西側。美ら海水族館のある本部の沖合、伊江島の周辺からケラマ諸島一帯にかけて。多い時には300頭以上の個体が確認されています。

ホエールウォッチングをするには、各タイビングショップやホテルでアレンジしてくれるツアーに参加します。体験ダイビングを兼ね揃えたものや、一日かけてクルージングするスペシャルなコースもありますが、本島から参加するなら出港から帰港まで3時間ほどのコースが一般的です。船で港を出てからクジラが出没するエリアまで行き、そこで暫くの間クジラを追いかけながらホエールウォッチングを楽しむという内容になっています。

ホエールウォッチングでは、クジラがいつなんどきどの方角から姿を見せるのかわかりません。案内人は常に360度海上を見回し、クジラの姿を見つけるとすぐに乗客に方向を伝えます。といっても、海上で方向を示すのはややこしいので時計の針を例えてクジラが見える方向を説明してくれるのが万国共通の方法。例えば船の前方右手にクジラが見えれば「2時の方向」、真後ろよりも若干左側であれば「7時の方向」という具合です。これなら確実にどの方向を見ればクジラがいるかわかりますね。慣れてくるとすぐに自分でも時計の針で方向を説明できるので覚えておくと便利です。