カフェ/渋谷・恵比寿・原宿・表参道のカフェ

ANALOG Shibuya(アナログ渋谷)…渋谷(3ページ目)

独特の空気感を持つリラックスラウンジとして人気の高い恵比寿のアナログが、渋谷にも誕生しました。場所は公園通りの「たばこと塩の博物館」の裏手。古いビルの空間を昭和の民家で使われていた建具で仕切った店内の居心地の良さと、充実したお料理の数々が魅力です。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

カフェづくりはバランス感覚をもとに、即興で

空間をあいまいに区切る欄間。

空間をあいまいに区切る欄間。

「他の店舗はストーリーを作りこんで、それに合わせたストア&インテリアコンセプトをみんなで決め、ふさわしい家具や雑貨を集めていくのですが、アナログに関しては『ノンストーリー』がテーマ」と五味美貴子さんは語ります。

驚いたことに、空間づくりは即興。五味さんを含む3人のメンバーが中心となって、各自が好きなようにコーナーをしつらえながら、全体のバランスを見て相互に調整していったのだそうです。全体としてひとつのトーンに無造作にまとまってはいるけれど、じつはいくつかの違うテイストが持ち込まれている面白さ。

「洗面所はまた全然違う雰囲気なのですが、その自由さがアナログらしさなのです」

古い本は数十年前に五味さんの父親が読んでいたもの。小学生のころの父親の落書きがあるそうです。

古い本は数十年前に五味さんの父親が読んでいたもの。小学生のころの父親の落書きが残っているそうです。

肩肘張らない空気感を醸しだす家具は、アナログ恵比寿同様、五味さんのおばあさま宅の蔵から出てきたものや、アンティークショップ、ネットオークションなどで買い集めた品々。

写真上の茶箪笥も蔵で見つけた掘り出しもの。実際に使われていた家具ならではの表情をもち、一番上の棚には、五味さんの父親が子ども時代に読んでいたという児童書が並んでいました。

無機質な壁に繊細な陰影を描くランプ。

無機質な壁に繊細な陰影を描くランプ。

ノンストーリーで作ったから、「こういうお店です」と説明するのが難しい、と五味さんは語りますが、使い勝手が良いことは間違いありません。貸切パーティーは40~60名まで可能です。

「店内に入ると時間の流れが変わるようなカフェになれたら、と思っています。昼から夜までしっかりと食事のできる空間で、お客さまそれぞれの時をお過ごしください」

アーティスト相原一博さんが壁に綴った単語の数々は、なぜか「死語」がテーマ。

アーティスト相原一博さんが壁に綴った単語の数々は、なぜか「死語」がテーマ。

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