ミニバンもハイブリッド化が進む!?
重量の重いミニバンは、動力性能だけでなく燃費でも不利だが、ハイブリッド化すればパワーも燃費も即解決というワケではないのが難しい。ハイブリッド化により燃費が向上してもバッテリーやらモーターやらでまた重量が嵩んでしまう。しかしコストや重量増というハンデを考慮しても、ハイブリッドは現在では燃費向上の有効策だけに、ミニバンでもハイブリッド化はより進むはずだ。
フリード/フリードスパイクにハイブリッドを追加したホンダは、シングルモーターというシステムの特徴もあるが、軽いクルマこそハイブリッドが向いているという信念を持ち、フィットも専用車のインサイトもCR-Zも1200kg程度に収まっている。
走りは軽快
5ナンバー枠のコンパクトサイズとはいえ、3列シートを中心にグレード展開するフリード/フリードスパイクは、ハイブリッド化により約100kgの重量増になり約1400kgの車両重量になった。しかもガソリン仕様と同じ1.5Lながら、ガソリンの118ps/14.7kg-mに対しハイブリッドのエンジンは88ps/13.5kg-mとダウン。モーター出力は14ps/8.0kg-mだからトルクアップにはなっているが、トータルではパワーダウンしている。
ただ、乗ってみるとスタートダッシュではモーターのアシストで力強く、高速域ではモーターが休んでエンジンで走るという効率の良さを実感できる。ゼロ発進や高速道路への合流など加速がよくなったことで全体的にも力強さを感じるのはハイブリッドのアドバンテージだろう。
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