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新年から始める!「16.7の法則」家計の基礎づくり(2ページ目)

安心した家計運営を…と思っていても、では貯金はどのくらいあると安心できるのでしょうか?その貯金はどのようにするとできるの?それを解決するのが「16.7%の法則」です。新しい年を迎えるにあたり、家計運営を考える皆さんに目標としていただきたい法則でもあります。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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生活の仕方で変更してみよう、貯金の目安

新年から始める!「16.7の法則」家計の基礎づくり

16.7%は理想ですが、無理な時期は変更可能。でも、年収の半分という目標は変えません!!

努力してもどうしても無理な状況なら、16.7%ではなく、下記のパーセンテージを貯金の目安とすることをおすすめします。

●単身者(実家暮らし)……28%
●単身者(一人暮らし)……16.7%
●ご夫婦(子なし)……20%
●ご夫婦(小・中学生以下のお子さんがいる)……12%
●ご夫婦(高校・大学生のお子さんがいる)……8%

上の数値は“これが達成できれば合格”という目標なので、もし頑張ったのに達成できなくても「自分はダメなんだ」と落ち込み過ぎないようにしてください。落ち込んで、どうせダメなのだからと貯金をやめてしまうのが、一番よくありません。

ですが、たとえ月の貯金割合を16.7%から10%に引き下げたとしても、貯めておいた方がいい金額=年収の半分という点は変わりません。住宅ローンを抱えている人も同様です。
繰り上げ返済をするにしても、この貯金額をクリアしてから返済に励んでください。
貯金割合を16.7%以下に引き下げれば、目標を達成するまでの期間は3年以上かかってしまいますが、時間がかかっても、この金額に挑戦していきましょう。

年収の半分が貯まったら“お金を長生きさせること”に注力を

年収の半分程度の貯金ができると、自分の貯金力に自信がつく人が多いようです。こうなると貯金をするのが楽しく、貯金が一層うまくいくようにもなります。その段階まで行きついたら、次はお金を活用し、長生きさせるために、「貯める」の次のステップ、「殖やす」ことを考えてみましょう。
年収の半分程度の貯金ができるまで、投資は待つほうがベターです。必要最低限の貯金を貯めながら同時に投資するより、最低限の貯金という基盤をしっかり作ってから投資を始めたほうが、結果は良いものになります。

まず貯金だけに専念して十分に貯めるべき。そして、頑張って貯めたお金をすぐに失いたくない、という気持ちから、自然と投資にも関心が出てくる――それが、理想的な流れです。投資をバクチのように捉えるのではなく、お金を長生きさせてあげたいという純粋な気持ちで取り組んでいただきたいのです。
投資の世界で、そんなアマチャンなことは言っていられないと思うかもしれませんが、お金を大切に思う気持ちの延長線上に投資があり、よく勉強をして、丁寧に投資に取り組んでいる人のほうが、現実として成功しやすいようです。「このお金がなくなったら、生活が破綻する……」と思い、ハラハラしながら投資することは強いストレスになり、それに押し潰されて、かえって運用がうまくいかなくなります。余裕資金で「殖えるといいな」とゆったりした心構えでする投資とは、たとえ投じる金額と対象が同じでも、差があります。
ですから、まずは16.7%の法則を意識して、貯めることに注力してください。

こういうことから、私は「16.7%の法則」もおすすめしています。新年を機に、ぜひ取り組んでいただきたい家計管理、貯蓄の目標です。
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