3位:菅総理退陣、野田政権誕生
民主党の前総理であった菅氏が退陣し、総裁選を経て9月2日に野田内閣が誕生しました。わずか3ヶ月あまりしか経っていないので、野田内閣が実行したことで目立ったことといえば、TPP交渉への日本の参加意思表明くらいでしょう。現在は、参議院で与党が過半数を維持していない「ねじれ国会」状態で思うように法案を通せません。今年の国家における法案成立率は、戦後史上最低だったといわれています。
来年は1月から通常国会が予定されていて、予算成立など野田政権の真価が本格的に問われることになるでしょう。
2位:なでしこジャパン世界一!
10~3位までほとんど暗いニュースが占めるなか、やはり明るいニュースがほしい。そこで輝くこの快挙! 日本女子サッカーチーム「なでしこジャパン」が、6~7月に開催された女子W杯で優勝。男女を通してサッカーの年齢制限のない世界大会で初優勝という偉業を達成しました。これによって女子サッカーが大きく注目され、女子サッカーリーグの「なでしこリーグ」に次々とスポンサーがつくなど、どんどんいい方向に向かっています。今度はロンドン五輪という大きな大会を目指して動き出している「なでしこジャパン」、今後も一丸となって応援していきたいですね。
1位:東日本大震災と福島第一原発事故
日本人にとって今年最も印象に残った事件は、これでしょう。3月11日に起こった東日本大震災は、2万人弱の死者と行方不明者を残しました。同時に起こった福島第一原発事故によって、原発周辺の地域は住民が避難し、今でも居住ができません。大震災後の復興はまだまだこれから。3次補正予算によってようやく復興関連予算の目途が立ちましたが、何年かかるかは想像もつきません。被災者の方のほとんどは仮設住宅に移住できましたが、被災地は仕事がなく苦しい状況が続いています。
原発事故は一向に収束が見えない状態です。東電は、年末までに「冷温停止宣言をする」と発表していますが、12月15日現在ではまだ冷温停止宣言はありません(※現在、16日に発表すると報道されています)。今後、いつになったら冷温停止があるのか、除染はどうなるのか、警戒区域の住人の方々はいつになったら自宅に戻れるのか、すべて未知数のままです。