2011年も残すところあとわずか。ここで、独断で選んだ「今年の10大ニュース」を、その後の経過とともに発表します。

10位 アメリカ・ウォール街でデモが拡大

大変な年だった2011年。2012年が良い年になるよう願いましょう。

アメリカで行われたデモはインターネットを通じて世界に拡散した

リーマン・ショック後、悪化の一途を辿るアメリカ経済。国民の間には失業と貧困が広がり、フラストレーションも高まっています。

そのような情勢の中、9月17日にニューヨークのウォール街周辺で「Occupy Wall Street(ウォール街を占拠せよ)」というスローガンを掲げて、数万人がデモ行進を始めました。デモはその後、全米各地の都市どころかインターネットで呼びかけ合って世界中の主要都市に拡大。東京でも10月15日に「Occupy Tokyo(東京を占拠せよ)」と謳い、数百名規模ながらデモが起こったほどです。

9月17日以来連日のようにウォール街周辺ではデモが行われていましたが、開始から3ヶ月経った今、かなり下火になっています。公園を占拠し続けるデモ隊に対して近所の住民から苦情が多発し、警察もデモ隊拠点の排除に乗り出しました。

今では全米各地の主要都市にあったデモ隊の拠点はほとんどが強制排除され、冬の到来も相まってデモの勢いはかなり弱まっています。アメリカでは「ベトナム戦争以来」と呼ばれる大規模デモでしたが、実際にアメリカ社会に変革をもたらすほどではなかったようです。

9位 日本がTPP交渉参加開始を表明

日本とアメリカを軸とする太平洋地域の周辺諸国で、自由貿易圏を形成しようという構想がTPP。その枠組みを作る交渉について、「参加する」という政府が正式な意思表明をしました。TPPは数年前から議論が行われていましたが、11月13日にホノルルで開催されたAPEC首脳会合で、野田総理がオバマ大統領に対して正式に日本の交渉参加を伝えています。

このAPEC会合でTPP参加予定の各国が枠組み構築のための話し合いがなされましたが、日本は参加できなかったと言われます。単にオバマ大統領単独に意思表明をしただけの、やや中途半端な成果に終わりました。

その後、政府内では専門チームを設置するなど話を進めていますが、大きな進展はまだありません。

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8位:アナログテレビ終了、地上波デジタルへ移行

何十年も日本のテレビを支え続けていたアナログ電波による地上波放送が7月24日で終了。テレビは完全にデジタル放送に移行しました。

この移行は何年も前から政府が告知をしていたのでそれほど大きな混乱は起こりませんでしたが、7月24日前後には政府担当窓口への問い合わせが数十万件になるなど、対応に苦慮している視聴者も多く存在しました。

その後は問い合わせの数も減り、地デジ移行は無事に済んだと言えそうです。

7位:米国債が史上初の格下げ

アメリカの国債は何十年も格付け機関の最高ランクである「AAA(トリプルA)」をつけられていましたが、8月2日、格付け会社のS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が史上初となる格下げに踏み切り、米国債は「AA+(ダブルAプラス)」という1段階下の格付けになりました。これに反応して、8月は株式市場が世界的に下落するなど、金融市場に動揺が広がっています。

年末に入り株式市場はやや落ち着いていますが、アメリカの財政赤字は膨大で、今後さらなる格下げが行われる可能性は否定できません。

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