同じ悲しみを二度と味わいたくなかったら、ふたりで乗り越える覚悟を決めて。
「浮気」という恋人同士にとってはピンチともいえる出来事も、逆手にとればチャンスに変えられる可能性は充分にあります。厳粛に受け止めふたりの関係を見直すことができれば、むしろ前よりも絆が深まるかも。
ふたりにとって納得のいく結論を出すためにも、まずは自分と対話し気持ちを整理してみましょう。
浮気の原因はあなたにもある
誰と付き合おうと懲りずに浮気してしまう浮気癖のある人は論外ですが、本来真面目な人が浮気してしまうことの背景には、必ず恋人との関係に何らかの原因があるといっても過言ではありません。浮気は恋人とうまくいっていないときにするものとは限りません。逆に恋人との関係が順調で持て余しているときに、うっかり誘惑に負けてしまう人もいます。
ふたりの関係がうまくいっていないならともかく、順調なのに浮気するなんてありえない……とあなたは思うでしょう。
しかし順調というのはあくまであなた側の感覚。相手はもしかしたら退屈になっていたのかもしれません。平和とマンネリは表裏一体なのです。
ここで質問です。
浮気なんて1ミリもありえないほどラブラブだった頃と、もしかして浮気してるんじゃないかと怪しんでいた時期のことを、よく思い出してみてください。
あなたが恋人に接するときの態度、口調、表情、ファッションからデートコースまで、変化したことはたくさんあるはず。
果たしてそれは、ふたりにとって納得のいくものだったでしょうか。
たとえば感謝の気持ちが薄れてしまうこと。
いろんなことが、少しずつ手抜きになってしまうこと。
日々の変化はわずかでも、次第に相手の存在が空気のようなものになり、気がつけば惰性の関係に。それでは他の魅力的な異性に気持ちを奪われてもしかたがありません。
常日頃から緊張感を保つようなつきあいでは疲れてしまいますが、油断しすぎて怠けるのも考えもの。
「少しくらい」という甘えは次第に増長します。ありがとうやごめんなさいといった思いやりの言葉を伝えなかったり、親しさを履き違えて図々しく振る舞っていては、幻滅されてもしかたがありません。
恋人同士とって、浮気はふたりの関係を見直す機会です。(浮気した)相手ばかりに非があるわけではないことを真摯に受けとめられれば、前向きな話し合いができるのではないでしょうか。