KDCM主催「第6回キッチンデザイン講演会2011」
講演会の概要レポート
インテリアコーディネーターやキッチンスペシャリストの資格制度を管掌する(社)インテリア産業協会の活動支援を受けるKDCM(キッチンデザイナークロスミーティング委員会)が主催、東京ガス(株)の後援、ヤマハリビングテック(株)と(株)ムラコシ精工の協賛をいただき、11月21日午後2時から東京ガス新宿ショールーム・セミナールーム会場で「キッチンデザイン講演会2011」を開催、参加申し込み95名、出席者82名、懇親交流会には75名の方にご出席いただいた。「価値観の変化とこれからのキッチン」と題した講演内容の報告である。
東京ガス新宿ショールームのあるパークタワービル
東京ガス新宿ショールーム入口
手づくり講演会の設営もスタッフの手で
受付の準備作業
■来賓ご挨拶では、インテリア産業協会の所村専務理事からこれからのICやKS資格制度の充実と質的向上などについて語っていただいた。
■基調講演は「価値観の変化とこれからのキッチン」をテーマに黒田がおこなった。
大震災以来生活者の意識が変わり、今まで持っていた価値観を再確認しながら「選択の時代」に突入したことを背景に、この半年間住まいづくりに躊躇していた方たちが、本当に必要なものを見極めながら、計画をすすめ始めているユーザーが増えてきている現状報告を行なった。
また、世界的なキッチンデザインの流れの中で、ドイツBulthaupやPoggenpohlなどが取り組む建築とキッチンシステムとの融合や、イタリアVAL CUCINEやSchiffiniが取り組む環境とキッチンとの融合が大きなトレンドであると捉え、これからの日本のキッチンが取り組むべき課題を「エコロジカルキッチン」と「スマートキッチン(賢いキッチン)」、そして家庭の中だけでキッチンを考えるだけでなく、地域社会の中で「個」と「共」とが共存できる「HOTNET KITCHEN」の三つの方向づけを提言した。また生活シーンによってキッチンを使い分けるキッチンの多層化ニーズの高まりについても解説した。
講演会風景-1