上手に選べばノーリスクで好金利をゲットできる
個人向け国債と同様に、ボーナスやまとまったお金の預け先候補として、真っ先に挙がるのがネット定期です。現在は超低金利の影響で、どのネット定期も以前より金利はよくないとはいえ、銀行によっては、窓口で作成する定期預金の10倍以上の好金利で預けることができます。
「狙い目は各銀行で行っているキャンペーン金利を活用すること。たとえば地方銀行のネット支店で扱っているネット定期は、窓口で提示される金利より上乗せされています」(藤川さん)。ほとんどのネット支店は全国から口座開設が可能なので、手軽に好金利をゲットできるチャンスです。
次に狙い目なのが、ネット銀行で行っているボーナス時期の金利上乗せキャンペーンです。キャンペーンを定期的に行っているのは、住信SBIネット銀行とソニー銀行の2行。そのほか楽天銀行やセブン銀行、イオン銀行などでも不定期でキャンペーン金利を実施しています。
「どの銀行でキャンペーンが行われたかを調べておいて、あらかじめ複数の口座を開設しておけば、いざ預けようというときに慌てる心配もありません」(藤川さん)。
注意点は、これらのネット定期に預ける際は、提携先の他行ATMからか振り込みで普通預金口座に入金し、さらにネットで定期預金口座に振り替える必要があるということ。手数料無料のATMを利用して、せっかくの利息をフイにしないことがトクする鉄則です。
低金利の定期預金に預けたお金は預け替えが正解
いま預けている定期預金を中途解約するのはソンをしてしまうかも…と思う人もいるでしょう。大手銀行の定期預金は1年満期で0.025%。ところがしずぎんインターネット支店の定期預金なら、キャンペーン金利で0.7%。100万円預けた時の利息の差は1年間で5600円(税引後)にもなるのです。中途解約をしても普通預金程度の金利は保証され、元本割れをすることはありません。高金利のネット定期を見つけたら、いま金利の低い定期に預けている人は預け替えを検討するのがオススメです。
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取材・文/滝田知歩 監修/藤川太(ファイナンシャル・プランナー)