猫ひっかき病の原因

猫ひっかき病は名前の通り、ネコによって起こる病気です。ネコに保菌されているBartonella henselaeというグラム陰性桿菌によって起こります。

ネコのダニやノミによって、ネコからネコへ感染し、ネコ自体には症状はないものの、血液、口腔粘膜、目ヤニなどに菌が出ているために、ネコと居るだけで感染することも。ネコが噛みついたり、引っ掻いたりすると、感染する可能性が高いです。この菌を持っているネコは、日本では約10%程度で、気温の高い南の方で、オスに多いです。

この病気は、夏から冬にかかることが多いです。また、子ネコにも菌を持っていることが多く、外を出歩くようになる時期で、他のネコとの接触したり、ノミを介してネコ同士で噛まれたり、引っ掻かれたりして広がると言われています。

猫ひっかき病の症状

主な症状は
  • リンパ節が腫れるリンパ節腫脹
  • 長く続く高熱から微熱まで様々な発熱
  • 関節痛
  • 吐き気
リンパ節腫脹は主にネコに引っ掻かれた部分に近いリンパ節です。手なら脇のあるリンパ節、足なら足の付け根、鼠径部です。
これらの症状は数週間から数カ月長く続きますので、診断の上、治療が望ましいです。

猫ひっかき病の診断

猫ひっかき病

ネコとの距離が近くなり、発熱とリンパ節の腫れがあった時には猫ひっかき病の可能性があります

ネコと同居しているかどうか、発熱の前の10日前後にネコに引っ掻かれたかどうか、ネコに咬まれたかどうかがポイントです。血液検査で、白血球やCRPというタンパクの上昇がありますが、猫ひっかき病特有の症状ではありません。超音波検査やCTなどでリンパ節の腫れ具合を確認します。確定診断は、血液検査でBartonella henselaeに対する抗体を確認しますが、残念ながら一部の大学でしか検査できないため、診断が難しいのです。


猫ひっかき病の治療

自然に治りますが、重症化した場合や早く治すためには、特定の抗菌薬を使用します。
  • マクロライド系抗菌薬(エリスロシン、クラリス、クラリシッド)
  • テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシン)
です。

猫ひっかき病の予防

ネコ

ネコにつくノミやダニを洗い流しましょう

ネコが感染しないことと、ネコとの接触を限定することが大切です。
具体的には、
  • 飼いネコを外に出さないこと
  • 定期的なノミの駆除
  • 食べ物などを口移しで与えないこと
  • ネコとの接触をさける
などです。
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